↑74話↓ ページ37
→Aside←
隼人「…A」
A「!」
隼人が突然こちらを振り向いた。
まさかこちらに振り向くと思っていなかったあたしは隼人にこんな姿を見せて困らせたくないため、隼人の視線から逃れるように後ろを向く。
獄寺「A、こっち向け。」
A「やだ。」
獄寺「…怒ってねーから、こっち向けよ。」
A「…いやだ。」
獄寺「…そうか、分かった。」
―――――グイッ
A「あっ…」
そんなことを言っていると隼人があたしの腕を引く、そうすると必然的に隼人の方を振り向いてしまう形になってばっちりと目が合ってしまった。
獄寺「…俺が、そんな顔して心配すんなって言うAを心配しないで見過ごせると思うのか?」
A「…別に、これは、そういうのじゃないから…。」
獄寺「あっそ、じゃあ、勝手に心配するから良いぜ。」
A「!だ、駄目だ!隼人はもうあたしのことなんか…((獄寺「それは無理な相談だ。」…なんで…?」
なんでそこまでしてあたしに関わろうとするの…?
あんなに隼人に酷いことを言ったのになんで…心配してくれるの…?
あたし、これからも隼人といると困らせてしまうかもしれないのに…困らせても…いいの…?
獄寺「…それは、まだちゃんとは言えねー。けど、俺はこれからもAが嫌だと言っても関わっていきてーし、心配するようなことはしてほしくねーけど、Aだと思えば心配するのも悪くねーって思える。そのくらいに俺はAに困らされてもいいと思ってるし、俺もAを困らせることがあると思う。けどそれってお互いが信じあって、頼りあっている証拠じゃねーのか?こいつには気が許せるんだ、困らせても見捨てないでくれる奴なんだって。」
隼人の言葉にぽろぽろと涙が落ちるのが分かる。
…良いんだ、隼人にだったら困らせても…隼人はあたしの考えていることをちゃんと理解しているからこうやって優しい言葉を、あたしの一番欲しい言葉をくれる…でも、あたしは隼人のことを理解できていない…でも、これからまた知っていけばいい話じゃないか。
獄寺「それにAは5年経って変わったって言ったが変わってないことだってあるぜ。」
A「え…?」
5年経っても…変わらないこと…?
獄寺「…俺がAに出会ったときからAに対する気持ちだけは一切変わってねぇ。…離れていた5年間もずっと俺は…Aのことを…」
―――――キーンコーンカーンコーン
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黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 大福さん» 閲覧やコメントありがとうございます!一番好きだなんてとても嬉しいです!とても励みになります!これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします!(*´∀`)/ (2017年4月7日 9時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
大福 - めっちゃ良いところやん!!この小説一番好きです!!これからも頑張ってください!!(^^) (2017年4月7日 2時) (レス) id: a4cb61a9a8 (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 悠さん» 閲覧やコメントありがとうございます!喜んでいただけて光栄です!そう言っていただけると励みになります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!o(*゚▽゚*)o (2017年4月3日 20時) (レス) id: 64106614c5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - とっても面白いです!!これからも頑張って下さい! (2017年4月3日 20時) (レス) id: 49ea3e4c7f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ@リボーン再燃焼☆(プロフ) - 闇の道化師さん» 閲覧やコメントありがとうございます!楽しんでもらえて私も嬉しいです!応援、励みになります!これからも頑張りますのでよかったらまた見て下さいね!(^o^)/ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 017ad6c40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒ウサギ@リボーン再燃焼☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurousagi/
作成日時:2015年9月12日 12時