【鬼灯の冷徹】恋する相手は腐女子の第2補佐官!? (ページ33)

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1日目① ページ33

無事ホームに着き
新幹線という乗り物に乗りやっと落ち着くことが出来た

鬼灯「大丈夫ですか？Aさん」
席に着いたことで今までの緊張がドっと疲れに出た私の表情を見て心配をしてくれる鬼灯様
A「だ、大丈夫ですよ！ただ少し安心しただけです…」

鬼灯様に安心してもらうためニコッと笑ってみせた
そうですか、と言って頭を撫でてくれた

鬼灯「これから2時間ほど乗ったあと乗り換えて次の新幹線に乗るのでそれまでは気楽にしててください」

そう言いながら前席に付いたテーブルをガシャンと下ろすと

驚くことに仕事の書類を広げ始めたのである
おいおいおいおいおい。仕事中毒者めおい。

A「ほ、鬼灯様…!!ここに来てまで仕事するんですか!?」

慌てる私に鬼灯様は冷静になって

鬼灯「何となくバッグに入れてしまっていたのでやろうかなと」

A「そんなゲーム入ってたからゲームやろっと♪みたいなノリで仕事始めないでください！

あー、それなら私とお話しませんか!?そうしましょう!!さぁこの書類はしまってしまって!!」

丁寧かつ強引に書類を鬼灯様のバッグにしまう
鬼灯様も書類をしまわれ私が話を切り出すのを待っていた

というも鬼灯様に仕事をさせないための思いつきの口実に過ぎないので何を話すかなど決まってるはずがない

だが1つの質問が舞い降りた
A「そう言えば今回なぜ私を旅行に誘ってくださったんですか？」

鬼灯「………！……な、なんとなくですかね」

珍しく言葉を突っ返させた
鬼灯様の方を向くと窓の外に顔を向かせ表情を見えなくしていた

A「なんとなくですかぁ〜、あ、でも誘っていただいて私は嬉しいですよ！」

鬼灯「それは良かったです」

短く答えて沈黙が流れる

どうしよう…沈黙になったよ…
私マジで話すの下手くそかって
鬼灯様きっと退屈なんだろうな…こっち向いてくれないし…

未だに窓の外を眺めている鬼灯様を見つめる

本当に私で良かったのだろうか？

そしてそう考えている間に私は眠りについてしまった

鬼灯「あの、実は今回誘ったのは……て、寝てしまいましたか…気まぐれな方だ」

優しく私の髪にキスをし、頬を染める鬼灯様を知る由もない