【鬼灯の冷徹】恋する相手は腐女子の第2補佐官!? (ページ13)

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お揃い② ページ13

部屋に入ってきたのは水色の髪をしたとても美人な女性
背中から2匹の蛇が見える

一子二子「あ、お香さん」

その女性を見た瞬間、2人は走って行った
お香「あらあら童子ちゃん達もいたのね、そうだわ今日もまたお部屋にいらっしゃいな。お菓子を用意して待ってるわ」

2人はブンブンと無言で首を縦に振りとても嬉しそうにしている

鬼灯「どうされたんですか？お香さん」

お香さんと呼ばれるその女性は童子の2人を連れながら微笑んだ

お香「今日はそちらのAさんに用があって来たのよ」

A「わ、私ですか…？」

お香「えぇ、噂で聞いた通りの可愛らしさね、衆合地獄へ来ない？」

A「衆合地獄？」

鬼灯「お香さんは衆合地獄の主任補佐なんですよ。」

A「そうなんですか！ということは主任さんがいるんですね」

お香「えぇ、まぁ、その話はまた今度。今日はね、これを渡しに来たのよ」

そう言うとお香さんは大きめの紙袋を渡してくれた
A「これは？」
お香「そうねぇ…じゃあ少し着いてきてくれるかしら？あ、鬼灯様はここにいてくださいな」

鬼灯＆A「………？」

〜数分後〜

お香「お待たせ〜」
A「お、お待たせいたしました」

鬼灯「お待ちしてました。一体どんな……！」

鬼灯様が私を見て固まる
それもそのはず
お香さんからいただいたのは鬼灯様が普段着ている着物と全く同じ着物のデザイン

それを着ていた私を鬼灯様は見たのだ

鬼灯「お香さん…」
お香「そ、その…ごめんなさいね…補佐官と聞いてお揃いにさせてみたかったのよ…でも似合っているでしょう…？」

鬼灯「ま、まぁ…」

鬼灯様は手で口元を隠し目をそらす

鬼灯「似合っていますよ…」
A「あ、ありがとうございます…！」

お香「その着物、気に入ってもらえたならあげるわ。」
A「良いんですか!?ありがとうございます！」
お香「いえいえ〜、じゃあお仕事頑張ってね」

そしてお香さんは部屋を出ていった
A「鬼灯様、」

鬼灯「なんでしょう」

A「鼻血……出てますよ……」

鬼灯「!?すみません…ありがとうございます」
ティッシュを差し出し鬼灯様に渡す
A「珍しいですね？ストレスですか？」

鬼灯「そんなことは無いと思います。もう大丈夫です。Aさん、皆さんに着物見せに行かれたらいいんじゃないですか？」
A「あ！それもそうですね！」

私が出たあとの部屋で鬼灯様が可愛いかったと呟くのは知る由もない