また手紙 ページ13
刑事は、こんな小さいのが探偵かと云わんばかりの顔持ちだったが、さすがは刑事と見えて、冷静な対応をした。
「ん？ああ、えっと、この女性の名前は
三浦栄子。独身で、二十三歳、、、今はこれ
くらいしかわからないかな」
『はあ、そうですか』
少し困ったような顔をしたとき、あの、
甲田伸太郎が入ってきた。
そして出し抜けにこんなことを云った。
「なあ探偵さん、実は結城サンの手紙、
もう一つあるんだが…」
胸ポケットから一枚の手紙を取り出した。
今度は印章なんてついていない。
［拝啓 探偵様
先ほどの手紙で、一つ推理対決を。
と、私は申しましたね。
しかし探偵様、ただの推理対決など、退屈
極まりないと存じます。
そこで、勝った方は、負けた方に、三つだけ
願いを聞いてもらえると云うのは如何でございましょう。子供騙しのようですが、一番
シンプルで良いのではないかと、私ながらに
思います。
では、ご武運をお祈り申し上げます。］
『なんなんだこんなふざけたような…』
Aは、朝から機嫌が斜めなのである。
まず一つとして、朝っぱらから唐突に依頼を
申し込まれたことについて。
二つ目は、あの推理対決とか云うふざけた手紙をもらったことについて。
三つ目は、その推理対決の相手が乱歩だったことについて。
四つ目は、なんと云っても、この、謎すぎる
報酬の手紙について。
ビリビリに手紙を引き裂きたくなったのだが、ぐうっと堪えて、そのかわりにため息を
ついた。
いつか結城と云う人に会ったなら、ズタボロに文句を云ってやる、と、勝手に決心した。
では反面乱歩はどうか。
否、云うまでもないだろう。
おおよそこの世の歓喜以上の喜びを感じているに違いない。
その証拠に、やったあ！、と、叫びそうなのを、全身全霊の頑張りで堪えていることが
よぉくわかる。
乱歩はその手紙の内容で、スイッチが入った
のか、好き勝手に部屋を漁り始めた。
「あっ！ちょっと君！い、いくら探偵だから
って、そんな好き勝手に触られちゃあ
困るよ！」
注意も彼の耳には馬耳東風のようで、そう
いった注意を受けてるくせに、やめようとし
ない。
するといきなり、
乱「あっ！あった！！」
と叫んだ。
一体全体、なにがあったと云うのだろうか。
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお！とても丁寧なご説明、ありがとうございます！もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです！これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします！ (2019年9月5日 22時) (
レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠？が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了！ (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ：http://subetenohazimari
作成日時：2019年8月14日 23時
