謎解き遊戯のサイハテ

推理と＿＿＿駄菓子？ ページ12

乱「ん？あれ…も、もしかして君…」


乱歩はそう云って苦い顔をした。


イタズラをしていた子供が、親に見つかった時のような顔である。


前回、前々回の一件で、苦手意識を持ったようである。


『如何してアナタがここに？』


この台詞(セリフ)を吐く前に、彼女は舌打ちをしてしまった。



ずっと堪えてきたのだろうが、彼に会ったと
いう一ショックのため、爆発してしまったに
違いない。



この対応に、乱歩は冷や汗を垂らさずには
いられなかった。



乱「ぼ、僕も呼ばれてたんだよ。ま、まさか
相手がAちゃんだったなんて、知らなかったんだから…」



『そうですかそれは名探偵の名折れですね』



皮肉混じりに云うと


乱歩「うっ…いいでしょ別に…」



と、図星を突かれて厭ぁな顔となった。


乱歩は、彼女が嫌いなわけではない。


苦手なのである。
(もっとも、Aが乱歩のことをどう思っているかどうかはしれなが)


で、説明しておくと、二人が立っているのは、
(珍しく福沢はいない)
さるマンションの一室の入り口であった。

八階。


この奥で殺人があったと、依頼主の結城は云うのだが……



もう既に警部やら、鑑識官やらの、一通りの
人物が揃っているようで、あとは探偵でるのみといった感じである。


二人は顔を見合わせるのも厭々ながら、
部屋に踏み込んだ。


十数メートルほどの、寒々しい廊下を抜けると
一つの扉があった。どうやらリビングになっているようである。



扉を開けると＿＿__＿＿



ああ！無残も無残！


そこにはまるで、あの、イエスキリストの
最後のように、十字架に磔にされた、
女性があったのだ！


幾多もの猟奇事件を見慣れてきた探偵や警察も、こればかりには慄かずにはいられまい。


『うっ…』

乱「これは…正気の沙汰じゃなさそうだね…」


この現場に、さすがの名探偵達も、戦慄を
覚えずにはいられなかったのだろう。

磔にされている女性は、長いロングの髪を
ぶちまけ、首もグッタリとなっている。
死んでいるから当然なのだろうが、その躰からも顔からも、おおよそ生気と見られるものは
抜け落ちている。

Aはすぐそばにいた刑事をとっ捕まえて、


『えっと、この女性の身元やら何やらを教えていただけませんか』


と尋ねた。

また手紙→←事件と探偵

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

太宰さんの包帯

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す