シンキングタイム ページ43
『お願いします』
八宮はやはりチラチラ目を泳がせて、ため息をついた。
八「ええと…何から話せばいいかな…君たち、この島に来てから、僕を除いて何人会った？」
乱「ええと…うーん…三人…かな？」
八「誰だ？」
乱「宿までの道のりを教えてくれたおばさんと、宿屋の女将さんと、ここに来る前に女の子にあった」
すると八宮は乱歩をすっと見据えて、真剣な目になった。
八「どうだ？びっくりするくらい、人に会わないだろ？」
『はあ、そうですね…何故なのか、わかるのですか』
八宮はキョトンとした顔になった。
びっくりした、というよりかは、理解不能の方が正しいかもしれない。
八「そんなのわけないだろう。それがわかれば
苦労はしないよ」
『えっ…えぇ…』
完全に分かると踏んでいた彼女は、深い驚きと呆れの色を見せた。
八「ただそう云った事実がある。それだけだ。
僕は原因についてはわからない。だけど君たちよりはここにいる。暮らしてきて気づいたことを教えるよ。その程度しか出来ないよ、残念
ながら」
乱「役立たないじゃん…」
八「なっ！そんなことない！君たちよりは知ってるんだ、しのごのいうなよ」
乱歩が呆れた顔で云うと、八宮はむっとして
云い返した。
こう見ると彼も若い。
彼の姿が広介に重なった。
『あとは？』
八「そうだなあ…これは、僕だけかもしれないんだ。それでもいいかい？」
乱「ためになるならいいよ」
八「なんだその云い方…まあいいか。ここに、五人来たんだ。なんなんだろうなぁ…ありがとうございます、先生っていうんだけど、その
笑った顔が、みいんなおんなじ顔に見えるんだ。いや、笑った顔に限らず、みんな」
沈黙がダムを放流させたように、どっと流れ込んだ。
しばらく二人は、否、三人はものが云えなかった。
乱歩とAは思い返していた。
ああ！本当だ。
思い出される顔は、みんな似たり寄ったり。
ああ、、、恐ろし恐ろし。
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皆さんお久しぶり、世界の駄作者こと、
丸ノ内マルフォイです。
実は今、この話を合わせて42話目くらいなんですね。いやぁ予想以上に長くなってしまった！
というわけで、おそらく続編がきます。
(多分！)
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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丸ノ内マルフォイ - 闇川幽鬼さん» おお！とても丁寧なご説明、ありがとうございます！もう絶対教えてくれる人とかいないだろとか思ってたんで、とてつもなく嬉しいです！これからも更新頑張っていきますので、何卒宜しくお願いします！ (2019年9月5日 22時) (
レス) id: f3401d0768 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 次に貼り方は貼りたい場所を長押しすると上に「ペースト」という文字が出ます。それを押してコピー完了・・・だと思います。・・・説明下手ですいません。分からない所があれば言って下さい。上手く説明出来るか分かりませんが頑張ります。 (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - いつも楽しく見させて貰ってます。URLの貼り方は貼りたい文字を長押しすると青い枠？が出てきます。枠の青い丸を長押しスライドさせて貼りつけたいURLを選択します。上に「コピー」という文字が出ます。それを押してコピー完了！ (2019年9月4日 23時) (レス) id: 56867ea8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ：http://subetenohazimari
作成日時：2019年8月14日 23時
