FAIRY TAIL-愛する人たち- (ページ46)

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妖精たちは風の中-4 ページ46

｢さすが、グレイ･･･｣

肩を抑え、苦笑しながらそう声をかけるルシア。
その声にハっとしたグレイは駆け足でルシアに近寄った。

｢ルシア、怪我は!?｣
｢見た目ほど派手じゃねぇよ。治癒魔法かけときゃ治る。･･･それより、魔風壁だ！｣

自分の怪我を癒し、少しよろけながらルシアは出口へ向かう。
慌てて駆け寄ったグレイは肩を貸す。

｢あんま無理すんな。魔力は回復しねぇんだからな。｣

ぶっきらぼうにそう言うものの、内心は心底心配しているという事はわかっている為、ルシアは少しの間微笑んで｢.......うん｣と頷いた。

──────

駅のバルコニーへ出たルシアとグレイは、その異様な光景に目を見開く。
あの男が言っていた通り、駅は"魔風壁"と呼ばれる魔法で覆われていた。

｢･･･これが魔風壁か！｣
｢流石にこれは、俺でも壊せねぇな･･･｣
｢あたりめえだ！そうなる前に俺が止めるっての！｣
｢冗談だっての.......。｣

怒鳴るグレイをなんとか宥め、ルシアは再度魔風壁を見上げる。

｢これは俺ら2人だけじゃどうにもなんねぇな....。エルザ達と合流すっか。｣
｢....そうだな。｣

どこか不服そうな顔をするものの、ルシアの言うことは真っ当だとわかっているグレイは頷きエントランスを後にした。