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呪歌-3 ページ39

「んで?鉄の森(アイゼンバルト)の連中に会ったんだろ?どんなだった?」

仕切り直しだ、と言わんばかりにルシアがナツに問いかける。
魔導四輪に乗ってプラグをはめ直したエルザもそれは気になっていたのか、ナツの返答を待っていた。

「どんなって言われてもな・・・。あっ、なんか笛持ってたぞ。3つ目があるドクロっぽい笛。」
「んだそりゃ、気持ちわりぃ」

ナツの言葉にグレイが顔を顰める。
ルシアとルーシィは「ドクロっぽい笛」という言葉に心当たりがあるらしく、反応を示した。

「3つ目のドクロ・・・?・・・待て、聞いた事あるぞ」
「ルシアも?・・・あたしも聞いた事あるの。でもまさか、存在してたなんて・・・」

2人の間で会話が進む。
笛の正体を知らないグレイ達は真意が分からず首を傾げた。

「おい、2人の間だけで会話進めんじゃねぇよ。」

不服そうな顔をしながらグレイがそう抗議する。
それに「悪ぃ」と短く謝り、ルシアはグレイ達に説明しだした。

━━━━━━━魔法界には、評議会が禁止としている魔法も多々存在する。
以前ルーシィが遭遇した"魅了"もその1つ。
そして"呪殺"と呼ばれる魔法もまたそのひとつだが、"呪歌"はそれよりも恐ろしいもの。

聞いた者全てを呪殺する魔法━━・・・それが、"集団呪殺魔法・呪歌(ララバイ)

その説明を聞いたエルザはルシア達に魔導四輪車に乗り込むよう指示を出す。
そしてSEプラグに魔力を注ぎ、オシバナ駅へと進路を進ませた。

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作者名:ねむ | 作成日時:2018年10月22日 0時

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