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呪歌-2 ページ38

ルシア達が魔導四輪車に乗り込んだ時と同じ時刻。
ナツは鉄の森(アイゼンバルト)のメンバーの一人、カゲと呼ばれる男性と対峙していた。

しかし、それは誤報の急停止が終わるまでだった。
ナツは列車が発車する直前、慌てて窓を割って外に出る。

丁度その時ルシア達の乗った魔導四輪が追いついたらしい。
ナツが魔導四輪に向かってくるのが見えたグレイはルシアを庇うように隠す。

しかし、結果的にナツとルシアは衝突しなかったもののグレイと衝突しその衝撃でルシア共々地面に転がり落ちてしまった。

慌てたエルザが列車を停めてナツの無事を確かめる。
それと同時に痛みに気づいたルシアが「いってぇ・・・」と頭を抑えて起き上がった。

「いってぇ!!・・・てめぇナツ!何しやがる!!」
「今の衝撃で記憶喪失になっちまった!誰だテメェ!」
「何ぃ!?」

「ナツぅ、ごめんね〜」

ナツとグレイの喧嘩が今にも始まろうとした時、ハッピーが呑気にナツに謝罪をする。
それにナツが反応して、グレイは「随分都合の良い記憶喪失だな・・・」と呆れ返った。

「しかし、無事にで何よりだ。」

がしゃん、と鈍い音を立ててナツを抱きしめるエルザ。
固い鎧で痛みを感じたナツは痛がったあと「無事なもんか、」とエルザに反論する。

「変な奴に絡まれたんだ!」
「・・・?変な奴?」
「おう!・・・なんてったかな?あいぜん・・・ばると・・・?」

その言葉にその場にいた全員が目を見開いた。
鉄の森(アイゼンバルト)。それは、今追っているギルドの名だ。

「馬鹿者ォ!!!」

ばちん!乾いた音が辺りに響く。
ただの平手打ちだが、エルザのそれは威力が高く、ナツは数メートル先まで吹っ飛ばされた。

鉄の森(アイゼンバルト)は私達が追っている者だ!」
「そんな話聞いてねぇぞ・・・」
「何故きちんと聞いていない!!」

アンタが気絶させたせいだから。
口には出さず内心そう言うルーシィ。
ルシアはナツ達の会話にん?と首を傾げる。

「ナツ、話聞いてないのか?」
「エルザが気絶させてたからな・・・。」

なるほど、と何処か遠い目をしているグレイに対し、ルシアは苦笑いを浮かべた。

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作者名:ねむ | 作成日時:2018年10月22日 0時

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