妖精の尻尾のマスター-6 ページ22
その後も途切れる事なくギルドの仲間達の名前が読み上げられる。
マカロフはとうとう肩を震わせ始めた。
「貴様等ァ…わしは評議員に怒られてばかりじゃぞぉ…!」
わなわなと肩を震わせるマカロフを見たルーシィの背筋がゾクり、と凍るようだった。
しばらく肩を震わせていると、マカロフは「じゃが…評議員などクソくらえじゃ。」と言いながら文書を燃やす。
その様子に、ルーシィは「えっ?」と目を瞬かせた。
マカロフはそのまま、燃やした文書をポイっと床に放り投げ、それを見事にナツが食べた。
「…よいか。理を超える力は、すべて理の中より生まれる。魔法は奇跡の力なんかではない。我々の内にある"気"の流れと、自然界に流れる"気"の波長があわさり、はじめて具現化されるのじゃ。」
「それは精神力と集中力を使う。…いや、己が魂全てを注ぎ込む事が魔法なのじゃ。」
「上から覗いている目ン玉気にしてたら魔道は勧めん。評議員のバカ共を恐れるな。」
「自分の信じた道を進めい!それが妖精の尻尾の魔導士じゃ!!!」
にん、と笑みを浮かべながら言うマカロフに、ギルド内は笑い声に包まれる。
先程まで仏頂面をしていた面々も、このマカロフの言葉に笑い声を漏らした。
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区切りがちょうど良いので、ここで終わります。
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作者名:ねむ | 作成日時:2018年10月22日 0時