妖精の尻尾のマスター ページ17
妖精の尻尾のギルドの前で、ルーシィは｢わぁ…｣と感嘆の声をあげる。
その横でルシアはぐっと背伸びをした。1年間帰らなかったからか、何処か懐かしさを覚えた。
｢ようこそ、
憧れのギルドを目の前にして、ルーシィは嬉しそうだ。
ナツが扉を開けると、中の様子が伺える。
今日も妖精の尻尾は繁盛しているらしい。
ガヤガヤと騒がしいギルドだが、それが心地よいと昔から思っているルシアは笑顔を浮かべた。
｢ただいまぁ!!｣
一際大きな声でナツが言う。
それに続いてハッピーとルシアもそれぞれ｢ただいまぁ｣と声をかけた。
｢おかえりなさい、ハッピー、ナツ。…あら?｣
看板娘のミラジェーン・ストラウスがナツの挨拶に笑顔を返すと、ルシアを見つけパタパタと走ってきた。
｢おかえりなさい!ルシア!｣
｢ミラ!…ただいま、｣
ギュウ、と抱きついてきたミラに一瞬よろめきそうになったが、なんとか踏みとどまったルシアは同じようにミラを抱きしめ返した。
｢もぅ、連絡が無いからみんな心配してたのよ。｣
｢ん、遅くなってごめんな。…、でも無事に帰ったぞ。｣
｢そうね。｣
にこ、とミラが笑う。
つられてルシアも笑えば、ドタドタという足音と共に懐かしい魔力を感じた。
｢ナツが帰ってきたってぇ!?てめぇ、この前の
その声はとても聞き慣れたもので、自然とルシアの顔が笑顔になる。
それを見たミラはふふ、と笑いルシアのもとから離れた。
｢グレイ、!｣
相手の名前を呼べば、ナツに殴りかかろうとしていた手がピタリと止まる。
ゆっくりとこっちを振り向いたグレイは、ルシアの顔を見るなり目を見開いて驚いた様子で大股で歩いてきた。
｢ルシア!｣
｢────…、グレイ｣
そう名前を呼んで微笑みかければ、腕を引っ張られて倒れ込むように抱きついた。
｢バカやろぅ、1年間連絡よこさねぇで何やってたんだ…！｣
｢んー…、色々あってな、ごめんな、遅くなった。｣
そう言えば、グレイは｢ったく、｣と小さくため息を吐いてルシアの頭をぽん、と撫でる。
｢ともかく、おかえり、ルシア。｣
｢────うん、ただいま。グレイ。｣
────────
やっとここから始まり感出てきました。
文章めちゃくちゃですが、これからも頑張って更新します。
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作者名：ねむ | 作成日時：2018年10月22日 0時
