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第二十四訓 ページ25

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「久しぶりだな〜、武州に帰るのは。あそこは俺やトシや総悟が生まれ育った場所でね、どいつもこいつも喧嘩ばかりしてる荒れたところだった。考えてみたらやってることは今と変わらんな」


列車の中近藤は向かう先の武州を懐かしんでいた。
新選組の新たな隊士募集のために武州に向かっている最中である。



「俺はたまに不安になる。俺はあのころからちったァマシな奴になれたのかって、少しは前に進めているのかって」

「君は立派な侍だ。僕は君ほど清廉な人物に会ったことがない。無垢…ともいうのかな、君は白い布のようなものだ。何物も受け入れ、何物にも染まる…新選組とはきっとその白い布に皆がそれぞれの色で思いを描いた御旗なのだろう…。

比べて僕の色は黒だ。何者にも染まらないしすべてを黒く塗りつぶしてしまう…どこへ行っても黒しか残らない、私の通った跡はすべて私の色になってしまう。」


ジャキッ


伊東の言葉が合図かのように、列車に乗っていた隊士が近藤に刀を向ける。


そこへ後ろの車両で待機していた隊士がドアを開けた。


「…沖田くん、何をやっている。君は見張りのはず」

「…が…っってんだ…」

「…」

「…テメェが何やってんだって聞いてんだ、糞野郎ッ」



一人の伊東派の隊士が沖田の前に立ち、沖田によって斬り伏せられる。



「その人から、手を放せって言ってんだ!!!」



――――――


長らく更新しておりませんでした…
仕事が忙しくて手が回らなかったです(泣)

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作者名: | 作成日時:2024年3月6日 2時

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