第二十二訓 ページ23
――――――
「新選組内で、今何かが起きている…そういうことですか?もしかしてそのせいで土方さんも新選組をクビになったんじゃ…」
「さァな…。まあ、何が起きてようが俺たちにゃ関係ねェだろ。これ以上深入りはよそうや」
「でも、あの土方さんがよりによって僕らに頼みごとをするなんて…あのプライドの高い土方さんが、恥も外聞も捨てて人にものを頼むなんて…よっぽどのことが」
歌舞伎町の通りを歩きながら先ほどの土方の言葉について疑問する万事屋御一行。
それをトッシーが後ろからついて歩いている。
「あのー、坂田氏悪いんだが…実は明日レア物の限定美少女フィギュアの即売会があるんだけど…一人一個までしか売ってくれないんだ。しかし拙者としては保存用と観賞用、そして実用用に3個揃えておきたいところでね、そこで諸君らに指令を下す」
トッシーはビシッとこちらに指を向け
「拙者と一緒に―――――」
「テメェは少しは恥や外聞を覚えろぉ!!!」
「実用用って何に使うつもりダァ!!!」
「心配してんのがあほらしくなって来るだろぉ!!!」
――――ボコボコである。さっきは二人だったが今度は三人そろってトッシーに蹴りを入れている。
心配をしている万事屋とは打って変わって何も考えていないトッシー。
それもそうか…もう土方十四郎の魂ではないのだから。
そこへ新選組のパトカーがやってくる。
慌てた隊士が下りてきて土方にすぐに新選組に戻ってほしい、と。
土方の腕を引っ張り無理やり連れて行こうとしている…何かが、おかしい。
そこにいた隊士たちが全員刀を抜き土方に向ける。
やはり、敵が土方をも消しに来たのだ。
銀時は急いでトッシーの首根っこを掴み路地裏へ逃げる。
たとえ銀時でも、新八に神楽…そしてトッシーがいては勝ち目も薄い。ここは逃げる一択だ。
前方から来たパトカーを何とか乗っ取り、逃走する4人。
一体新選組に何が起きているというのか…
銀時は無線で3番隊を装い、情報を聞き出す。
そこでついに近藤暗殺の件を知る。
「近藤さん、土方さんを暗殺…?」
近藤は今、伊東が乗っている隊士募集のための列車に乗っているらしい。
味方は、誰もいない…――――。
―――――――
次くらいには出したいです。夢主。
おかしいな、夢小説なのに…
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あ | 作成日時:2024年3月6日 2時