番外編…05＊『その後の会話』 ページ30
。
『ねぇ、黒子君……』
「はい」
なんとなく私が言おうとしていることが予想ついているのか
今まで会話していたメンバーの視線は
たった今来た黄瀬君の方へチラリと移った。
『あの日の事件とか関係ないとしても、責めるとしたら……』
私も黄瀬君の方へ、バッチリと視線を向けた。
「黄瀬……だな」
征が私の台詞を代弁した。
．
「……え？ちょ、皆さん？」
．
黄瀬君は自覚なしか、うろたえている。
『黄瀬君……空気読んでよもー……！』
今すぐにでもここから逃げ出したかった。
ただでさえ痛々しかった視線が、
黄瀬君が来ることによって余計に集まったのだから。
「……Aちゃん逆ハー……！」
「……」
皆、唖然としてこっちを見る。
いえ。逆ハーじゃないですから本当にヤメテクダサイ
「どうやったらあのイケメン皆と仲良くなれるの!?」
これはもう、あの日のことどうこう言ってる場合じゃないって…
いやいやまぁ、あの日のことがあったから仲良くなったんだけれども！
．
．
『……黄瀬君のバカ、もう私行く』
「えっちょっAちゃん!?」
ついに女子の視線に耐え切れなくなった私は、
その場を逃げ出したのであった。
「……黄瀬君」
「黄瀬……お前」
「……」
「え……俺なんかした!? そして赤司っち無言の威圧勘弁してくださいっス……」
．
そしてこのあと、黄瀬君は男子から残念な扱いを受け…
最終的に――このこともあり、あの事件は黄瀬君が原因となってしまったのであった。
＿＿＿＿番 外 編 終 わ り * 。
。
第 一 章 あ と が き→←番外編…04＊『その後の会話』
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作者名：飛鳥 | 作成日時：2013年12月27日 16時
