雨、のち理性崩壊。Ⅰ【赤司征十郎】 (ページ29)

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番外編…04＊『その後の会話』ページ29

。

『なるほど……そういうことだったのか』

やっと事件の真実を知ることができて、

ほっと……はしないけど、モヤモヤが解消された私。

だけどまだ、この事件は終わっていない。

．

「つまり緑間君は、話しかけようとするAさんに気を取られていたんです」

．

食堂にて、会話しているのは

緑間君と黒子君に、征と私の四人である。

「Aちゃん……いいなー」

「あの中に混じりたい。切実にね、うん」

取りあえず、征はもちろんのこと
緑間君も結構モテるがために視線は私の方にチラチラと集まってくる。

黒子君は、ミスディレクション。(

女子の羨ましそうな視線に、私は苦笑を返して

再び話題に戻った。

「……でも、俺がちゃんと注意していればあんなことにはならなかったのだよ……」

撃沈しながら顔が赤い緑間君。

どうやら私が征と間接キスしたことを思い出しているらしい。

つられて私も顔が赤くなる。

『でも、緑間君が気づかないのは仕方がないから……さ』

取りあえず緑間君は顔を赤くする必要はない！

と突っ込みたかった。

．

．

「あ！やっと見つけたっス……」

――そうそう。悪いのは緑間君じゃないさ……うん。

。