雨、のち理性崩壊。Ⅰ【赤司征十郎】 (ページ19)

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…19 *。『ということは』ページ19

。

あれからかれこれ1分は経ったと思う。

『征ー……風邪うつるよ』

「……別にうつってもいいよ……Aだし」

征が一向に動く気配はナイ。

保健室に今いるのが、私と征だけなのが救い…

でも、とてつもなく気恥ずかしくて
顔が火照っているのがわかる。

だけど…

『……あれ』

再開出来たことはいいものの

そもそも私たちがこうして会ったのって、
別に理由があったよね？

それは確か、私が帝光中学校にはじめて登校したときのあの事件が…

きっかけなはずで…

『……あのさ、征』

「どうした？」

やっとのことで征が私から離れて、座り直した。

『私たち……今こうして会っているということは、さ』

．

．

．

あまりにも衝撃的すぎて、すっかり忘れていた…。

私の……間接キスの相手が、征だっていうことを。

。