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百二十七話 ページ42

手に温もりが感じる…。


これは確か


昔の優しかったお母さんの手。


もう


あの頃には戻れないんだ…。


どんなに願っても


どんなに足掻いても…


もう……お母さんはいない…。


私がお母さんと仲直りしてれば良かったの?


私がお母さんを好きでいたら良かったの?


…ごめんなさい。


お母さんを殺すつもりなんて…


「ぅ…ぁあ……」


赤葦「…大丈夫?」


目を開けると、赤葦が心配そうに手を握って、顔を覗かせていた。


「ん?!だ、大丈夫…!」


顔が近くてビビった。


赤葦「嘘。泣いてんじゃん」


私…泣いてる…?


「……泣いて…なんかっ…」


赤葦「大丈夫。元気出るまで一緒にいてあげる」


赤葦は笑って言ってくれた。


「ごめ…ごめんなさいっ…」


私はしばらく、背中を擦られて落ち着いた。


赤葦「もう大丈夫?」


「ごめん…。赤葦の手ってお母さんみたいで落ち着く」


赤葦はずっと手を握っていたのに気づいて、赤面した。


赤葦「…ごめんっ」


「いやいや!嬉しかったよ。ありがとう」


赤葦の手を握りかえそうとしたが避けられた。


「なんで逃げるの?!」


赤葦「もう終わり」


「いいじゃんか!ちきしょっ!」


騒いでいると部屋の扉が開いた。


黒尾「おい、イチャイチャしてんじゃねーよ。耳が腐るわ」


鉄朗はニヤニヤした顔で登場した。

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- ちょっとまてやっ!!とうもろこしって食い物なんか?← てかケンメァァァァァァ!! (2015年12月28日 20時) (レス) id: c0790d8092 (このIDを非表示/違反報告)
ダークエンジェル(プロフ) - 雨猫(漢)さん» 飲めないこともないですよねwwあー焼きとうもろこし食べたくなってきたwこれからも頑張ります!! (2015年12月25日 20時) (レス) id: 093a90d119 (このIDを非表示/違反報告)
雨猫(漢)(プロフ) - コーンポタージュに醤油ww私もやったことがあるので吹きましたw確かに焼きトウモロコシですwwwこれからも応援してます! (2015年12月25日 16時) (レス) id: 7f0e71d19e (このIDを非表示/違反報告)
ダークエンジェル(プロフ) - 排球の世界でしか生きられない((殴さん» え。マ、マジですか?!やべぇ…めんどくせぇ…←そのうち直しておきます!ありがとうございます!! (2015年12月24日 12時) (レス) id: 093a90d119 (このIDを非表示/違反報告)
ネコカノ@ムリゲーハパス - 「っ……悲しいだろうが…。」←…アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ヤ・ク・サ・ンオカンだ! ダークエンジェルさん、更新頑張って下さい! (2015年12月24日 9時) (レス) id: c1df8f5f05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダークエンジェル | 作者ホームページ:http://kurorikon  
作成日時:2015年12月4日 18時

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