私を見てほしい。【文スト】【太宰治】【中原中也】

38話＜過去編9＞ ページ40

めぐみside

　

“なら強くなれ、俺がお前を鍛えてやる。そして全力で俺を殺しに来いっ！！”
　

　

あの時、彼は私にこう言った


“いつか殺してやりたい”


そう思っていたが、あの人を殺した彼をどこか憎めない自分がいた

いつもニカっと私に向けてくれる笑顔がお父さんを思い出させる

髪色は全くの正反対の橙色、でもその綺麗な青い目は両親とそっくりだった
　
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月日は流れていく

あれから2年、2人が18歳、私が16歳の時


色々とあった

姐さんや首領に可愛がってもらったこと

仲良くなったエリスちゃんと一緒に買い物に行ったりしたこと

　
　

　
＿＿＿＿＿また、太宰さんにも良くしてもらった

実際、彼と任務をする方が多かったからだ

中也さんと比べて血が流れる任務が少ない

人が死ぬところを見たことがあっても、人を殺したことがない私を2人は気遣ってくれた

　

　
そんな中、2人の“双黒”としての任務が本格的に増えていった
　
　


その際、私はよく織田作さんのところでお世話になっていた

織田作＿＿＿＿＿織田作之助さんは歴代最年少幹部である太宰さんの古くからの友人であるにも関わらず、“人を殺さない”マフィアの最下級構成員

孤児たちを養っており、同じ孤児であった私にも良くしてくれた

　

そこに、当時マフィアの情報員であった安吾さんを加えたお酒の席に、太宰さんはよく連れて行ってくれた(私は飲めないけど)

　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

そして、普段任務では見せない太宰さんの優しいあの笑顔に、私は次第に惹かれていったのである
　

＊＊＊＊＊

太宰さん、挽回させますよ！！(笑)


年齢がおかしくなっていたようで、訂正しました。
夜中だったので、今度見直して間違いがあればまた訂正します...。

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