37話<過去編8> ページ39
中也side
中也の執務室
やべぇ...
今は俺とあの女____めぐみと2人っきり
彼女は俺の執務室のソファにちょこんと座ってずっと俯いている
「......やっぱり、俺を殺してェか?」
何言ってんだ俺...
しばらくすると彼女が口を開いた
めぐみ「殺したい、殺してやりたかった...。でも私の実力じゃ貴方には勝てない...っ!」
強く拳を握りしめ、震えている
ガシっ
めぐみ「っ!?」
俺は彼女の頭を掴み、此方に向けさせる
「なら強くなれ、俺がお前を鍛えてやる。
そして全力で俺を殺しに来いっ!!」
こうしてめぐみと俺の部下になったが、癪に障ることが1つ
俺より太宰と任務を行う事の方が多かったのだ
実際、俺の方がどちらかというと血を流す荒事が多かったからだと思う
だったら何で俺の部下にしたんだよ...
彼女は任務に参加する際は前線に出ず、後衛にいた
俺は彼奴に鍛えてやると言ったが、人殺しはさせたくなかった
彼女の、あの純粋な光を守りたかった
____________
_______
____
そしてあの日、任務を終え廊下を歩いているとめぐみの後ろ姿
そういえば今夜は任務がある
俺の補佐役だっためぐみはその後少ないながらも部下を持ち、任務にあたっていた
もちろん、血が流れない任務、情報収集などだ
いつもより背中が小さく見えた
普段は持っていない大きめのカバンを掲げている
俺が名前を呼ぶと背中をビクつかせ此方を向いた
めぐみ「中也さん...。」
顔色が悪く、涙目になっている
「おい、大丈夫か?具合悪ィんだったら今夜の任務は他の奴に...(めぐみ「大丈夫ですっ!!」っ!?
めぐみ「大丈夫ですから...中也さんは部屋で休んでてください、ね!!」
そのまま駆けていくめぐみ
嫌な予感がした
まぁ彼奴の任務は危険じゃねェはず
今回は姐さんもついてる
俺は不安を振り払うように自室に戻った
______「中也さん、今までありがとうございました。さようなら。」
めぐみのその声は俺には届かなかった
____________
_______
____
その数時間後
嫌な予感は的中してしまった
その日の夜、執務室で書類に目を通していた俺の元に、青い顔をした姐さんの部下が駆け込んできた
「石畝さんが任務中、行方不明にっっ...!」
654人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗優(プロフ) - とても素敵な作品でした。どのページを読んでも胸が締め付けられるぐらい切なかったし、いろんな場面で泣きそうになりました笑 (2018年3月28日 10時) (レス) id: b47abc622c (このIDを非表示/違反報告)
手紙飛行記 - 後半、泣いてまう (2018年3月22日 22時) (レス) id: 353ff5e2c5 (このIDを非表示/違反報告)
セシルさん - 最高です!!全部一気に読んじゃいました!毎日の楽しみです。何回も読み直してますwww.もう中毒ですねw (2018年3月15日 22時) (レス) id: 1af9cd9cb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずれもん(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!!イベントというものに参加してみたいなと思いまして...楽しんで頂いて何よりです!!続編もありますので是非お立ち寄りくださいませ^^ (2018年1月29日 15時) (レス) id: 692a8e0181 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! すごい面白いです これからも頑張って下さい! (2018年1月29日 2時) (レス) id: 59dc504c48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆずれもん | 作成日時:2018年1月8日 18時