大嫌いって言わないで５

歓迎会編１ ページ21

山田が本社勤務になって１週間以上が過ぎました。


女性社員達はスピーディーに歓迎会のお店を予約し

終末の金曜日、山田の歓迎会が行われることとなりました。


この日のためにお仕事を頑張った女性社員の皆さん

金曜日は朝からソワソワして、殺気さえ感じられるほどでした。

部長｢よーし！じゃあ皆いくぞー！｣


お酒が飲める事が嬉しい部長も、定時が終わるや否や

皆に声をかけてオフィスを出ていきました。


『はーいっ♪』


女性社員の皆さんの黄色い声が響き

皆も部長に続いてゾロゾロと歓迎会の行われるお店に行き始めます。


女1｢山田さーん！行きましょう♪｣

女2｢主役は早く行かないと〜！｣

女3｢そうですよー！行きましょ！｣

山田｢あ、うん。｣


気の良い山田は言われるがままに立ち上がるとパソコンを閉じました。


急かすように鞄をもち腕を引かれてオフィスを出ていく山田。


ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢あはは(笑)なんかモテモテだな〜ヤーマダ｣

｢ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ〜？今日は最後まで居られるの？｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢うん。二次会必ず出てほしいって女子達に頼まれたし｣

｢ふはっ！(笑)あんたも言われたんかいっ！｣


荷物をもって話をしながらオフィスを出ていくAさんとｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅさん


どうやら山田を二次会まで引っ張り回すために、後輩女子達に二次会への出席を熱望されたお二人。


そうと決まればとことん飲もうぜ！と

キャッキャ言いながらお店へと向かいました。



・

部長｢では〜！カンパーイ！｣


良い感じのお店で、オフィスの皆さんは楽しそうに乾杯から歓迎会が始まりました。


そして争われるのが山田の隣の席。


部長とベテランの先輩に挟まれ、恐縮しながらビールを飲む山田。

向かいの席にも男性社員が座り、山田の周りにはオヤジだらけです。


そしてAさん達はといいますと……


｢ちょっと！ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅー！カルパッチョ！｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢うましっ！｣


料理に舌鼓をうちつつ、お酒を楽しんでいました。


マイペースな二人の周りには、朗らかなベテラン女性社員も集まってきます。


男性社員に媚びない二人

おかしい、と思ったことはとことん調べあげて

上司にも反論する。


普段は何でもないようにあっけらかんとしている二人ですが

ベテラン勢からの信頼は厚いです。


ﾍﾞﾃﾗﾝ1｢ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅちゃんはもうすぐ主婦ね〜♪｣

ｱﾝｼﾞｪﾘｰﾅ｢ヘヘッ(笑)ヒトヅマ、です｣

ﾍﾞﾃﾗﾝ2｢あらやだ！やらしい！｣

｢ふはっ！(笑)｣

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