大嫌いって言わないで３ (ページ11)

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″キスしたらダメ？″と聞かれれば

Aさんはこう答えるでしょう。

｢ダメに決まるだろ｣

比与太｢はぁ～・・・やっぱダメか～｣

薄々分かってはいたものの、やっぱり″ダメ″と言われるとそれなりに落ち込む比与太

頭を抱えてその場にしゃがみ込みました。

Aさんはそんな比与太を見て笑っています。

｢っふ(笑)｣

そんな比与太に、Aさんも一緒になってしゃがみ込み

その顔を覗き込むように声をかけます。

｢でもさぁ、襲わないだけ……あんた偉いわよ｣

比与太｢っ・・・｣

比与太がゆっくり顔を上げると、目の前にはAさんが。

｢私の気持ちを最優先してくれてるんでしょ？｣

比与太｢もちろん。｣

｢だったらあんたは偉い。そうやって少しずつ他人に信頼されるようになるの。

だから大変で難しいけど、人と向き合うって
そういうことだと思うから。｣

比与太｢Aちゃん・・・｣

｢自分の大切な人を大切にしたいって。

私はそういう場所で生きてきたの｣

比与太｢うん｣

2人笑い合うと、一緒に立ち上がりました。

そして、もうひとゲームやり終えると

比与太はあなたを車の助手席に乗せ

あなたのマンションまで送り届けます。

｢サンキュー、比与太～｣

比与太｢うん｣

車のシートベルトをとるあなたに、比与太は話しかけます。

比与太｢・・・土曜、映画行かない？｣

｢あぁ、カンナちゃんの？｣

比与太｢そうっ！・・・どうかなぁ？｣

｢うん、良いよ～｣

恐る恐る聞いてきた比与太に、あなたはあっさりOKを出しました。

比与太｢っシャ！｣

｢じゃあね～｣

そそくさと比与太の車を降りようとするAさん

ですが、比与太はあなたを引き留めました

比与太｢Aちゃん！｣

｢ん？｣

比与太｢俺今、どのくらい？｣

｢は？なにがぁ？｣

比与太｢Aちゃんの中の俺の評価。

今、どれくらい？｣

切実そうにあなたにそう聞いた比与太

あなたは『う～ん』と考えて、その返事を言いました。

｢・・・プラス１｣

比与太｢えぇっ！？｣

｢じゃあねぇ～｣

さっさと車を降りて部屋に帰っていったAさん

しかし、比与太はまだ車を動かそうとしません。

比与太｢プ・・・プラス・・イチ・・・

オッシャァーーーーーッ！！！｣

あ、嬉しかったんですね。比与太。

かくして、やっとマイナスから脱出できた比与太は

ルンルン気分で自宅え帰りましたとさ。。。