・・・２ ページ2
あなたの言いつけ通り、辛いながらも起き上がって
ベッドのヘッドボードに凭れていた比与太
そこへ、あなたはズンズンと水と風邪薬を持って戻ってきました。
「ほらっ！これ飲みなさいよっ！」
比与太「うん」
渡されたペットボトルの水
比与太「んっ・・・」
キャップを開けようとしますが、熱のせいか
思うように手に力が入りません。
風邪薬をパッケージから二粒取り出したあなた
キャップが開けられない比与太に気づき
おもむろに比与太からペットボトルを引ったくると
素早くキャップを開けました。
「ん」
比与太「っふ(笑)ありがとう」
「ほれっ。これも」
手の中にあった風邪薬も渡すと
比与太は嬉しそうに水をゴクゴクと飲みました。
比与太「はぁ〜……美味しい」
「ちゃんと薬も飲むのよっ？」
比与太「はぁーい」
比与太を睨むように見ているあなたに
比与太は少し機嫌をうかがいながら、風邪薬を口に入れました。
ゴクン。。。
ゴクゴク。。。
薬を飲み終えた比与太
ベッドの横に立っているあなたを見つめています。
「なに見てんのよ。さっさと横になれ」
比与太「ふふっ(笑)うん」
優しいのか冷たいのか分からないあなたに
比与太はずっと頬が緩みっぱなしです。
再び横になった比与太
やっぱり熱のせいで体が怠くて仕方ありません。
横になってついもれてしまったタメ息
目を閉じると体がベッドに縛り付けられているように重く感じました。
そんな比与太に、あなたは自然に布団を肩までかけてあげました。
それはもう、自然に。
比与太「っ！・・・っ」
あなたの何気ない優しさを感じた比与太は
ビックリして目を開けました。
「寝ろぉ」
比与太「っ・・あぁ、うん」
「私、リビングに寝るから。辛くなったら言って」
比与太「えっ！？Aちゃん！居てくれるの？」
「電車は走ってないし、兄貴には先に帰られたし」
比与太「先輩が？」
「お金持ってくんの忘れたのっ。じゃあねっ」
バタンッ！
そこで全てを悟った比与太
あなたがこの部屋にいるのはお兄さんのお陰なのだと、有り難さで泣きそうになりました。
比与太「ｯﾌ・・・先輩っ」
あなたが自分の部屋にいることの幸せと
薬をのんだことによる安心感で、比与太はまた段々と瞼が重くなってきました。
比与太「おやすみ・・Aちゃん・・」
こうして、ひとつ屋根の下
あなたと比与太は一緒に眠りにつきました。。。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - alexisさん» ぴよた、人並みになってきましたね( ´艸｀) (2020年2月16日 2時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» この微妙な関係性……(￣∇￣) ぴよたょ、人はそう簡単に変われないけれど、一途なところを持ち合わせるヒロインに惚れさせることは〜〜〜〜？ (2020年2月13日 20時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まだ『好き』が無い時点での『努力』ですけど(笑) (2020年2月12日 20時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ちょっと独特ですけどね〜(笑) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ちょっと、誠実になろうとしてるところが認められた、かな？(￣∇￣) 頑張れぴよた！頑張れヒロイン← (2020年2月12日 12時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2020年2月8日 11時
