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看病編1 ページ1

「はぁ〜……」


お兄さんに置いてきぼりをくらい、あなたは仕方なく比与太の様子を見に行きました。

汗をかいて呼吸が苦しそうな比与太


ベッドサイドの灯りをつけると、比与太の顔は真っ赤


「……比与太?」

比与太「っはぁ。。っはぁ。。」

「比与太?」


あなたは比与太を揺すって起こそうとします。


比与太「っはぁ。。っん。。Aちゃん。。」

「・・・?」


目を開かない比与太ですが、あなたの名前を呼びました。

きっと夢うつつなのだと、あなたはもう一度比与太を揺すってみました。


「比与太?」

すると

比与太「。。。Aちゃん?」



微かに開いた瞳は、あなたに向いていました。


「起きられる?薬飲んだ?」

比与太「はぁ。。。Aちゃんだぁ(笑)」


力なく微笑んだ比与太は、熱で辛いのに

なんだか嬉しそうです。


「体温計は?どこ?」

比与太「どうして?。。。どうしてここにいるの?。。。夢?」


あなたが自分の部屋にいるのが信じられない比与太

今見えているあなたは夢なのかもと、熱っぽい瞳であなたを見つめています。


「体温計っ!どこなの?」

比与太「あぁ・・・えっと・・そこの引き出し」



ベッドの横のチェストを開けると、きちんと整理された中に

体温計が有りました。


「はい。熱はかって」

比与太「うん」


あなたから体温計を受け取った比与太は

それをゆっくりと脇に挟みました。


「ねぇ!薬は飲んだの?」

比与太「ぁ・・・ううん。飲んでない」

「はぁ〜……。なんで飲まないのよっ」



夢か現実かが分からなかった比与太ですが

いつものようにあなたの素っ気ない言い方で、これは現実なのだと理解しました。


ピピッ!


体温計の電子音が鳴り、比与太がそれを引き出すと

あなたは比与太から体温計を引ったくります。


「んっ」

比与太「っふ(笑)」

「39℃ーーーっ!?あんたバカ!?」


熱があっても、決して優しくないあなた

そんなあなたを、比与太は愛しく見つめます。


「今の薬持ってくるから!」

比与太「うん・・」

「私が戻るまでに起き上がってなさいっ!いいわねっ!」

比与太「うん」


あなたはリビングに置いた持ってきたバッグの中からペットボトルの水と風邪薬を取ると

再び比与太の寝室へ向かいました。

・・・2→



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(プロフ) - alexisさん» ぴよた、人並みになってきましたね( ´艸`) (2020年2月16日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» この微妙な関係性……( ̄∇ ̄) ぴよたょ、人はそう簡単に変われないけれど、一途なところを持ち合わせるヒロインに惚れさせることは〜〜〜〜? (2020年2月13日 20時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - alexisさん» まだ『好き』が無い時点での『努力』ですけど(笑) (2020年2月12日 20時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みぃなさん» ちょっと独特ですけどね〜(笑) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ちょっと、誠実になろうとしてるところが認められた、かな?( ̄∇ ̄) 頑張れぴよた!頑張れヒロイン← (2020年2月12日 12時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/  
作成日時:2020年2月8日 11時

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