愛の花を捧げる【おそ松さん】

2話 ニュース ページ3

私なりに頑張った料理
ご飯を頬張りテレビのニュース番組を見る


《速報です。先程、赤塚美術館に怪盗団ピーノの予告状が……》


普通のニュース番組から、速報が入ったらしい
怪盗団？
……今どきそんなファンタジーな団体なんているのか


《……警察は警備を厳重にしています。》


そんなことを聞いて、私は味噌汁を啜った


「嘘くさ……」


と、いいチャンネルを変えた

第一、なんで怪盗っているのかな
宝を盗んで……で？

ってなるのが当たり前じゃない？

世間が疑問を持たない理由が分からない

花屋のことばかりで『冷めている一面あるね』とよく言われるが、仕方のないことだ
基本テレビ見ることもないから


「はぁ……ごちそうさま」


溜め息混じりに合掌する


「……疲れた。」


既に疲労感に襲われている体は悲鳴を上げている
このあと、お風呂入って、洗濯物…

と、することが山積みだ

暇な時間などない、そんな時間があれば花のことを勉強する
冷蔵庫を開け、私は飲み物に手を出そうと探ったときに気付いた


「……あ、牛乳ない」


さっき、10時まで開いてるとこのスーパー寄ったのに…なんで牛乳忘れたかな
なんて、自己嫌悪

朝は大体シリアル、食物繊維も取れるからね

このままコンビニに買出しに行こうかと迷う


『そうよ、行くのよA
そうでなきゃ明日の朝に買うことになるわ！』


と、自分の天使が私に語りかける


『いーじゃんいーじゃん
面倒いし？ 明日の自分に任せとけよ』


と、悪魔が私に囁きを入れる

……まぁ時間はまだあるし買いに行くか

とまぁ、自分の天使が勝った


『クッソぉぉぉぉ』


悪魔が嘆いてるように聞こえたが、これは自分の中で起きているだけである

ほら、そこ冷めてるとか言わない
現実を教えただけである


コンビニと言っても、街の方まで歩かないといけない

私の住んでる周りは見渡す限り田んぼ、田んぼ、田んぼだ
時折畑

近所というものが遠い

……そう、The・ド田舎なのだ


「〜っ、寒」


上着を羽織り、外に出るが中と違って冷たい冷気に当てられ思わず身震いをする

私は免許を持っていないので、基本歩きか自転車
あまり遠かったら、バス




歩く事10分



「……見えた、」


流石に手先が冷える
肉まんでも買おうかな……

いやでも、出費がかさむしなぁ

まぁいいか、日頃の自分の行いだ


牛乳を手に取り、レジへ向かう


「あの、肉まん1つください」


と、人差し指を立てて店員に言った

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