1話 日常 ページ2
花屋の朝は早い
今日の天気は快晴
「おはようございます〜」
バイト仲間に挨拶をして、開店の準備に取り掛かる
まずは、店内に閉まってある鉢植えを外に出す
花屋ってほんわかってイメージが多いと思うけど、どっちかというと体力系、とにかく筋力が必要
でも、私もまだまだ若いから体力には自信がある
そして、水やり、花の水替えなどを終えて
今日市場から買い付けた花の処理
水揚げ、花によって種類が違うので技術と知識がかなり必要
まぁ、色々準備して開店用意は完了
[営業中]のプレートを表にする
それからは、接客、販売、配達、制作などのバイトをこなす
基本立ち仕事なので、座ることと言ったら休憩時間くらいだ
花屋は基本給料が高くはないうえに、雇っている人数も少ない
だから、1人が働く時間が長くなり
辞める人が後を絶えない
……私もその1人だ
正直、食べていける自信はないし
人間関係も微妙なところ
接客で嫌な人に当たるし
それと、年中無休なので休める暇がない
バイトからなかなか昇格しない
あと、高卒なのがたまに浮く
こんな感じで挙げたら限りがない
「今日はあがっていいよ」
客足が少なくなってきた頃合に声をかけられ、返事をして頭を下げる
時計に目を移せば既に8時
これでも、早い方だ
「お先に失礼します」
といい、自分のカバンを持ち
まだ、仕事中の人達の間をすり抜けていく
「ふぅ、疲れた……
今日は満月か」
空を見上げれば、真ん丸な月がポッカリと浮かんでいる
最近、空なんて見なかったなぁ
肩こって痛いし、初めの頃なんて常筋肉痛だったし
満月を見て、少しは心が浄化されたのか
「よし、今日は夜ご飯しっかり食べよう」
いつも疲れて、適当にご飯を食べて、お風呂入ってとにかく早く寝る、という生活を送っていた私
ご飯は大体スープだけとかだから、体に悪い所もある
だから、今日は自炊してみようと試みた
もともと料理という、女子らしいことよりも体力派な女子だ
小さい頃、空手とか、体操してたし
花屋から、約20分歩いた場所にある、周りは殺風景な場所
私の家である、アパートに着き
鍵穴に鍵を合わす
ガチャっという音がして、ドアノブを回し中へ入る
「ただいま……」
もちろん誰の返事もない
何故なら一人暮らしだからだ
独身？
まだまだピチピチの19歳ですよ、奥さん
希望はあるぜ
「よし」
自分に活を入れ、袖をまくる
そして、私は食材と
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜薇秦(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます！趣旨ブレブレですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月9日 23時) (
レス) id: 5f0809ce12 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみにしてます! (2017年5月9日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
菜薇秦(プロフ) - にんじんさん» はい！めっちゃ楽しみです〜(´∀`) (2017年4月9日 20時) (レス) id: 5f0809ce12 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 二期楽しみですね (2017年4月9日 18時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
菜薇秦(プロフ) - あ ん 二 ンさん» ありがとうございます！その言葉が私の更新の励みになります(^ ^) (2017年3月21日 0時) (レス) id: 5f0809ce12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜薇秦 | 作成日時：2017年3月3日 21時
