精神年齢15歳 ページ10
月曜日は朝練が無い。
ラッキーだったと言うべきか…。
不幸と言うべきか、2人揃って登校した。
のは良いのだが、隣でペラペラと意味の分からん事を話し出すさつきに苛立ちが募るのは当たり前。鍛えられた演技でポーカーフェイスを保つのだが…。それも虚しい位に同じ帝光中の生徒がコソコソと私達を見て話しているのが聞こえてくる。
「見て見て桃井姉妹よ!!
ほんと仲良いわよねー!!」
「そうそう!!2人ともスタイル抜群で可愛いし!!」
「羨ましいよねー!!」
もちろんこの話に腹が立ったのは
言うまでもない。
こんな地獄の登校を終え教室へと向かう。
私が此処に居ると言うことは私が1年と言うわけなのだが…。
貴「…覚えて無い。」
困った…とても困った。
余りにも毛嫌いした中学生活。
記憶が芳しくない。
貴「サボるか。」←
クラスを忘れた事を良い事に私は屋上へと向かった。優等生の私がサボりだなんて中々無い事だよね。
結局それを良い事に自由を選ぼう。
どうせ元いた世界には帰る日が来るのだ。
だったら今はせめて自由に生きよう。
枷られた重みを忘れようではないか。
精神年齢は15にして高校生。
中学の勉強なんて余裕だ。
今更学ぶ必要も無い。
貴「遠出してもいいくらいなんじゃね?」
季節は九月。
屋上から見渡す世界は紅葉が鮮やかに彩っていた。
セーターを着ている子は少ない。
私は更にパーカーを羽織っている。
まだ生暖かいこの季節に今の格好は
目立つだろう。
容姿も合わせて…。
まぁ、部活には行かなきゃだよなぁ。
てか関係性ってどうなってんだろうね。
仲良いって事は必然的にもキセキ達とは
友好的なのだろうか?
貴「気色悪ッ!!」
考えただけでもチキン肌だ。
通り過ぎて鮫肌だよ。←
ーガチャー
そんな事を考えていると屋上の鈍い扉が音を立てて開いた。見覚えのある人物に少し自分のナニカが揺らいだのが分かった。
505人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪だるま - テニプリ出てます?! (2017年11月4日 22時) (レス) id: e556873c73 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 番外編終幕オメデト。本編の更新結構楽しみにしてるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年7月21日 23時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。番外編も良いケド、本編も更新してヨネ。 (2017年7月11日 0時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唄詠 | 作成日時:2017年7月9日 22時