壊れた姉妹 ページ37
その後、練習はいつも通りにやってきた。
さつきは居ない。
ただ…空いた穴には彼女が居た。
それはもう楽しそうに。
全部が全部さつきのせいじゃないのは
分かっている。花宮が言っていた。
昔の自分に重ねたのだ…と。
私もあの輪の中にはいりたかったんだろうか?
黄「白っち!!こっちに来て一緒にバスケしよッス!!」
青「アホか黄瀬ぇ!!先輩にも仕事があんだろ。」
緑「全くなのだよ。これだから駄犬は。」
黄「酷いっス!!(泣)」
楽しそうに笑うセンパイ。
ちょっと前まで海の底って位に
テンションブルーだったくせにね。
赤「どうした(名前)?顔色悪いぞ?」
紫「桃ちんの事?」
私は基本的に体育館内には居ないのだが、
さつきが居ないせいかその分をやっている。
彼女は毎日の様にこんな明るい生活を
していたのだろうか?
手を汚さず、安全地帯に平気な顔をして。
私だけを残して。
別に暗躍は趣味みたいなものだし、嫉妬する事も無い。でも、『仲良し』な私に対してこの快楽を黙っていたのは頂けないかな?
「ありがとう…大丈夫!!
きっとさつきもいつか反省して謝りに来てくれるから。」
全校生徒に知れ渡ったさつきの事。
噂は尾ひれを付いて段々と悪評が着いた。
そんな彼女への鉄槌は激しさを増すばかり。
あんなに愛されたさつきが今となっては
人のストレス発散玩具。
さ「(名前)…どうしてどうして!?
私達は『仲良し姉妹』でしょ?!」
そうだね…。
でもそれは全部自分のためだったでしょ?
私も貴女も互いの利害の一致からだった。
「そうだね…。そんなにボロボロになって可哀想に。でもね『私は』悪くないんだよ?そう『私は』ね??悪いのは全部…そう、『私』なんだ。」
意味の分からない顔をする彼女の顔はもう無残な姿で体の彼方此方傷だらけだ。壊れた彼女はもう見るに耐えない姿だ。以前の美しさは何処へ行ったのやら。
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雪だるま - テニプリ出てます?! (2017年11月4日 22時) (レス) id: e556873c73 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 番外編終幕オメデト。本編の更新結構楽しみにしてるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年7月21日 23時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。番外編も良いケド、本編も更新してヨネ。 (2017年7月11日 0時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唄詠 | 作成日時:2017年7月9日 22時