ヒーロー恋夢【ヒロアカ短編集】

切島鋭児郎*全て*ミサキ@様ﾘｸ ページ13

貴方の全てをみたい。




そう思うのは我が儘ですか？




貴女side


『鋭児郎、今日はありがとう！』

「ん、じゃーな！また明日」

『じゃーね！』




鋭児郎の背中が消えるまで見送る



今日はデートだった、


楽しくて、嬉しくて、幸せだった




でも……




溶けない。





何で、








悲しいの……？




〜〜


朝


『はっ……！！？』


夢を見た



内容はハッキリ覚えていて、





頬を流れる滴も




溶けなかった胸の蟠りの意味も





全て納得がいった


〜〜


学校。中庭。



『鋭児郎』



君はそこに一人でいて



「ん？どうしたA」




私に笑いかけてくれた


『隣いい？』

「勿論」



隣に腰を降ろし、本題に入る




『今日ね、夢を見たんだ


鋭児郎が全部一人で抱え込んで泣いてるの』


肩が、揺れた



『鋭児郎さ』



『デートプランも毎回キッチリ考えてくれて……エスコートも、話も毎回面白くてさ、


“私は”本当に楽しかったよ？




でもさ、



鋭児郎、無理してたんじゃないの？』


無理な意地張って、私のために。


怪我とかしても言わないもんね。


『面倒くさいことは言ってほしい。


悲しいことも、嫌なことも、全部。



私は、貴方の全てがみたい。


私の、我が儘だから……聞いてよ。』


伝えたいことを全て言うと、鋭児郎は泣きそうで。



「俺は、Aが好きだ


面倒くさいとか思わねぇし、思ったことない


だけど、Aに嫌われないように必死に取り繕ってる自分が嫌いだった


お前に嫌われたら生きていける気がしねぇくらい、Aのことが好きなんだよ……」




自分の膝を見ながらボソボソと呟くように言う鋭児郎


こんなの新鮮で、


『私も鋭児郎に嫌われたら生きてけないや


思ってること、同じだった。』




……心の底から嬉しいよ


「っ……！！


こんな俺だけど、これからも付き合って下さい……」

『はい』

「見捨てないでください」

『はい』

「嫌いにならないでください」

『はい』

「一生、傍にいてください……！！」

『はい……！！』


胸の蟠りが溶けていく



「抱き締めても、いいですか……？」

『はい……っ……！！』


悲しい気持ちは消えていく




*いつまでも、素直な貴方と一緒に*
*それが私達の願いです*


〜〜
今回のリクは女々しい切島くんでした。女々しい部分がほとんどない……

本当にごめんなさい、すみません。納得いかなければまた新しいのを考えます

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