023：ほら、おいで ページ24
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風呂あがったら、デートな？＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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風呂あがったら、デート……
風呂あがったら……
デート……
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……デート！？
私と……ダイキが……
デート……？
ダメだ……
ダイキの言葉が頭の中で
ずっと回ってる
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……なんでデート、なんて
言い始めたんだろ
風俗嬢とホストがデートする、なんて
お互い客ならまだしも
ただの同居人でしょ？
いやいや相手はホスト
上手い言い方なんて
いくらでもできるって
デートって言ってるだけで
買い物とかドライブ行くだけでしょ？
余裕じゃん……うん
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ダイキ「支度できてんなら出てこいよ、遅ぇな」
「うぇっ！……ごめん今行く」
よからぬ動揺と戦いながら
お風呂から出た後、支度をしてたら
いつの間にかドアの隙間から
ダイキに睨まれていた
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とりあえず
ダイキと出かけるから……
ちょっとカジュアルめに
しとこうかな
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「ごめんね、お待たせ」
ダイキ「よし、行くか」
いつの間にか
支度の終わっていたダイキは
デニム以外
黒で統一されてて
似たような合わせ方に
隣に並ぶと
なんだか恥ずかしくなった
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「ちなみに、どこ行くの？」
ダイキ「ん？まだ秘密」
スニーカーを履きながら
とぼけた表情で
楽しそうに笑って
「ふーん……」
玄関の段差のせいで
少し低い目線のダイキは
わざと唇を尖らせた私の腕を
引き寄せた
ダイキ「どこ行くかわかるデートなんて、つまんねぇじゃん？」
「あっ、うん……」
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急な至近距離に
また動揺してると
腕を引かれた手に
後頭部をつかまれ
驚いた声は
ダイキに塞がれて
言葉にできなくて
「……っ！」
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ダイキ「ってことで、ちゃんと着いてこいよ？」
口角を上げたダイキは
満足そうに、ひとつ笑った
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作者名：▼SOLA | 作成日時：2019年4月3日 11時
