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──日曜日──




裕太が家に来る予定だったけど
朝から喉に違和感があって
午後になると熱が上がってきてしまった




熱が出ちゃったから会えなくなったと伝えると
…家に来るって……




…どうしよ




急に胸が苦しくなる








私…

どうしたい?




ちゃんと安心したいんだよね?




じゃないと…これからもこうやって
裕太のこと信じられなくなっちゃうときがきっとまたくるから……







ちゃんと裕太に聞いてみよう



ずっと…


聞きたかった言葉を…


私は裕太の口から聞かせてほしいの





裕太…


裕太の中にある気持ちを
ちゃんと私にも感じさせて……?



.



.



〜♪


ドアを開けると
重そうなビニール袋を持った裕太が立っていた




「A 大丈夫?
なんか食べた?
ゼリーとかヨーグルトとか買ってきたよ?」




『…ありがと……ゼリー貰おうかな』



「分かった。Aは寝てて?」



『うん…』






しばらくすると裕太が寝室に入ってきた



「熱は?」



『…38度2分』


「高いな〜っ
…ちょっと起きられる?
ゼリー食べて薬飲も?」



そして薬を飲んで横になると
私は静かにゆっくりと…話し始めた




布団をぎゅっと握りしめて……







『裕太…裕太にとって
私って…なに?』



「え?…どうしたの?急に」



突然の
私からの問いかけに
ただただ驚いている裕太




『…うん。
裕太の口から聞きたいの…
裕太にとって…私って……何なのかな?』




……お願い裕太


……ちゃんと言って?




“好き”って……“大切な人だよ”って
言葉で伝えて……?




「…え
ちょっと待って…
本当にどうしたの?
ねぇ?……A……?」



状況が理解出来ていない裕太を見つめて
裕太からの言葉を待ってみる


…でも


裕太は……


それ以上何も言ってくれなかった……









私が送った最後のテレパシーは
裕太には…届かなかった




次の瞬間

「そんなの言わなくても分かるでしょ?」
と近付いてくる裕太の唇を
…とっさに手で塞いだ


「…え」


『風邪…移っちゃうといけないから……』


「A?」


『…ごめん裕太…
ちょっと眠りたいから……
今日は来てくれてありがとう……』



今にも溢れてきそうな涙を必死に堪えながら布団を被った





「…うん……分かった……」




そして玄関のドアが締まると同時に

声をあげて泣いた……






.

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 北山宏光・玉森裕太 , キスマイ・藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:恋愛
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かづき☆(プロフ) - まぃさん» まぃさんこんにちは☆コメントの通知が来なくて(´ε`;)今頃気付いてすみません。ちょうど私も読み返していて 初々しいなぁ〜懐かしいなぁ〜と感じてました。是非お時間があるときに読んでみてくださいね(*´∀`)-3 (2017年6月19日 14時) (レス) id: efe5e07596 (このIDを非表示/違反報告)
まぃ(プロフ) - かづきさんこちらもお邪魔してます( ´艸`)ワラ長い作品なんですね〜♪時間をかけて読ませて頂きますね( ´艸`)ワラみっくんとのラブラブ、楽しみますヾ(o´∀`o)ノワラ (2017年6月13日 21時) (レス) id: 05c98cfb54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かづき☆ | 作成日時:2016年8月19日 23時

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