いちばん星☆【1】〜the first star of evening〜 (Ki)

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そろそろお開きにしたほうがいいかな？って思った時





突然2人から渡された思いもよらないプレゼント





“本社へようこそー”って




……マジかよ



普通に嬉しいんだけど……






藤ヶ谷と顔を見合わせて2人とも嬉しい感情を抑えらんない





ラッピングされたのを開けると




……あっ！



「「ネクタイだ！！」」




オレは紺色に赤いちっこい水玉




藤ヶ谷は紺色にピンクの水玉



「え？まさかのお揃い？ 笑」



でもめちゃくちゃ嬉しい！




“一応歓迎される方” ……とか言ってたくせに 笑




こんな気遣いしてくれんの？




オレ(たち)にどれが似合うかな〜？って
考えてくれたの？



その様子を思うだけで
……すげー胸が熱くなって





「ありがとー！めっちゃ嬉しい！
大事にするね」



そう言うと藤井さんと海野さんは顔を見合わせて笑った





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元々 女のコと割り勘なんてするつもりなかったけど



気を遣わせないように
ネクタイのお礼！ってことにして会計を済ませた






あ〜

腹いっぱい





さっき買った盆栽を抱えて歩き出すと

人もだいぶ減って歩きやすい






駅へ続く道を
夜桜を堪能しながらゆっくり歩くオレら





斜め前を海野さんが夜桜を見上げながら歩いてる




その横顔がすげーキレイで
思わず見とれていると





「……！北山くん！！」




突然後ろから引っ張られる





振り返ると藤井さんが
“前！前っ！”ってジェスチャーしてる




……あ


人にぶつかりそうだったんだ



「ごめん！ごめん！サンキュ！」




それから人にぶつからないように
海野さんをたまにチラ見しながら
駅へと歩いた……






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