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試案 ページ13
私はばか。
おおばか。
いま、大事な妹の首を。
細くて白い首を締めようとしている。
ぽきりと折れそうなくび。
それを折ろうとしている。
息が荒い。
泣きそう。
吐きそう。
私やっぱり駄目みたい。
劣等感でズレちゃおうなんて。
自業自得で妹を殺めようとしてる。
自分の初めてを這い這い探して、ようやく喪失したことに気づいて咽び泣く。
初めてがあの人だから。
結ばれるとか思ってた。
私だけって。
でも違う。
毎週来てたのは妹のため。
会わなくなったのは飽き飽きしたから。
いまさらとか、ほんとう。
「馬鹿みたい」
ふらつく足で地を歩いた。
馬鹿だ。
私は、ばかなんだ。
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