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地雷を踏んだ雨 ページ2
酷い臭い。
部屋の端っこに二人、重なり合うように横たわる肉塊。
夫婦ではない、あの二人に限界だった。
残念ながら片方の肉塊に私の髪色は似ているけれど。
まぁ、血で汚れたのだから今は髪色なんて関係ないよね。
戸を開けると氷雨だった。
淫売婦であった肉塊の靴を剥ぎ取って歩いた。
父であった肉塊にさよならだけを伝えて。
嫌い、故郷なんて。
嫌い、愛なんて。
憎たらしいから、辛いから。
自分の服に染み付いた煙草の甘い匂い。
痛いほど鼻に染みるから。
服を脱ぎ捨てて、走り出した。
知らない、そんなの。
裸とか、関係ない、今はただ、逃げたい。
それだけ
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いぬお(プロフ) - 露亞さん» あ"り"か"と"ぉ"こ"さ"い"ま"す"伊黒さんほんとしんどいです (2019年12月30日 13時) (レス) id: 5294fb0fb4 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 最高。伊黒さん尊い… (2019年12月30日 12時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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