シンジュクのホストにガチ恋したんです自慢じゃないです【ヒプマイ】

マジこれぇ！？ ページ2

「濡れてるよ、子猫ちゃん？」


そう言って私をフワフワのタオルで包むと、優しく拭き始めた彼。


パツキンのイケメン。


いや、マジでイケメン。



心臓が止まるかと思った。



人生初の青春来たのかってくらい。



「へ、は、はい」



大丈夫？と笑う彼。




猫のような瞳を、長い睫毛で覆っている。


目を伏せる姿はびっくりするくらい綺麗だった。




言ってはいけないが、こんなイケメン見たことない。

ほんとに。



私の周りにはいつだってハゲ上司のようなセクハラ親父や、下ネタ製造マシーンのような男子。



そんな奴らが多い中、こんな王子様見ていいのだろうか。


目潰れる。




「眩じい…」


目を覆っていると、先輩だった酒豪がケタケタと笑いながら




「あぁ！！ひふみぃ！！」


とか言い出した。



そして笑ったまま止まらなくなり、その日は先輩の腹にパンチをお見舞いして帰ることにした。


勿論お金はエグい。



半端ないのだ。

しかしそれは先輩の財布でどうにかなった。

フラフラな先輩がお金を払っていると後ろから突かれて振り返れば




「また来てくれる？」


と、笑うイケメンがいた。



首が千切れるほど頷いた。



そしてこれからほぼ毎日通うようになったのである。



言うなら一目惚れだ。



今なら声を大にして言える。




「一二三愛してるううううううううう」







そうですここから大変な毎日が始まるんです。

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