＊2＊ ページ2
それから。
子どもたちは頂いたお洋服をさっそく着させてもらって、
それを見たお母さんはすごく喜んでいた。
シンプルだけどワンポイントだったり形だったりがおしゃれで、子どもたちも気にいったみたい。
あしたきるー！ってはしゃいでる子どもたちを、智くんもうれしそうに見てた。
「まやちゃん、たーちゃん、バイバイね」
「さとしくんのまま、かえっちゃうの？」
「ばいばい？」
そろそろ帰るわね、って立ち上がったお母さん。
お昼ご飯を一緒にとお誘いしたけど、そろそろお父さんが帰ってくるからって。
見送りに、みんなで玄関へ行くと、遊んでもらった子どもたちはちょっと寂しそう。
「もうっ、なんてかわいいのかしら！連れて帰りたいー！」
「だめだかんね。俺んだし」
「‥‥ケチねぇ。冗談よ」
子どもたちをぎゅっと抱きしめるお母さんに、言い放った言葉。
心臓がきゅってした。
「また遊びましょうね。今度はうちにいらっしゃい。プール用意して待ってるから」
「ぷーる？あそびにいく！」
「たーちゃんも、ぷーるあそぶ！」
「ふふっ、約束ね」
小指を繋いで、３人で約束してる。
うれしいけど‥‥いいのかなって思うも本当で。
「Aちゃん、また会いましょうね」
「‥‥はい。お気をつけて」
「ふふっ、ありがとう。智、また来るわね」
「ん。父ちゃんと姉ちゃんによろしく〜」
「たまには帰ってきなさいよ(笑)あ、今度はAちゃんも一緒にね」
「ん、わかった」
じゃあね、って軽やかに帰っていったお母さん。
今度、があるかは分からないけど。
それでも、約束してくれたお母さんに胸が温かくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ki-bou | 作成日時：2022年1月9日 1時
