＊3＊ ページ43
「ほらっ、行くよ？」
「・・あ、はい」
「先、外行ってるわ」
「うん・・」
ゆっくりでいいからね、って玄関に向かった智くん。
その背中もちょっと赤い耳も、何だかとても愛しく感じる。
・・・・。
あっ、ぼーっとしてる場合じゃなかった。
智くんを外に居させるのは危ない。
深呼吸して、ドキドキを落ち着けて。
戸締まり確認して部屋を出た、ら。
駐車場で車にもたれてる智くんを発見。
・・・これ、心臓に悪いヤツだ。
あまりのかっこよさに一瞬気が遠くなる。
「あ、来た(笑)」
「はい・・、あの。お待たせしてます」
「お待ちしてました」
よっ、て身体を起こすしぐさも様になってる。
今は何かの撮影中ですか？
どうしよう・・・こんな素敵な人と、果たして出かけてもいいものなの？
「ほいっ。鍵ちょーだい」
「え？」
「かーぎ。密室やぶっから」
目の前に手を出されて、いたずらっ子みたいに笑う。
冗談言う智くんに、思わずこぼれる笑い。
「ふふっ。うん(笑)」
「・・・Aちゃんは笑ってるほーがいいよ」
「っ・・・・」
「だいじょーぶ、だかんね？」
「・・・うん」
けど、ちゃんと見てる。
それでほしい言葉をくれるから、
私はいつの間にか心が軽くなるんだ。
智くんは知ってる？
自分がどれだけすごいことしてるかって。
いつだって、そうやって私を守ってくれてるって。
・
「お、あそこ、この前来たとこ？」
「うん。覚えてるの？」
「もちろん。Aちゃんとの初デートだもん」
「・・・でーと？」
「でしょ？」
当たり前みたいに言う智くん。
そっか・・・そう思ってくれてるんだ。
うん、って頷いたらふわって笑った。
「もうちょっと先に高校があってね、よくこの辺りで遊んでたの」
「いいねぇ。バイトもしてた？」
「うん。最寄り駅の裏にカフェがあって、そこで」
「マジでっ？いいなぁ」
「うん？行ってみる？・・あ、でも目立つかな」
カフェでのんびりランチもいいなって思ったけど。
場所は考えなきゃだよね。
高校の近くのパン屋さんで選んで、近くの公園で食べる？
って考えてたら、智くんに違うからって突っ込まれた。
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ミホ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントとっってもうれしいです♪ありがとうございます！まだまだ未熟であれこれ迷いながらなのでさくさく行かずすみません。少しでも楽しんで頂けているならうれしいです♪更新がんばります！ (2019年4月5日 1時) (
レス) id: 8ef5e9dce6 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いきなりコメント失礼します！このシリーズを最初から読んでずーっと楽しんでました！これからも読みます！更新頑張って下さい！！楽しみにしてます。 (2019年4月4日 22時) (レス) id: 595a819d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2019年3月31日 2時
