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どのくらいそうしてたか分からない。
すっごくドキドキして心臓バクバクで大変だったのに。
埋めた腕の中が温かくて、その香りで安心して。
ずっとここにいたい、って思った。
「・・・やば・・・しあわせすぎる・・」
ぽつんっとこぼれた、智くんの言葉。
私もだよ。
出来れば1秒でも長く、智くんのそばにいたい。
「あー・・・帰りたくねぇなぁ」
はぁーって、口から魂抜けちゃうんじゃない？って思うくらいのため息。
うん・・・私も帰ってほしくない。
気持ちを伝えたら、途端にわがままになっちゃうね。
見るからにどよーんとしてる智くん。
本当に残念そうで、なんだかうれしくて。
ちょっと身体を離して顔を覗き込んだ。
「ふふっ(笑)」
「あ、笑った？ひでぇな」
「ごめんなさいっ、あの。なんかかわいくて」
「かわいいのはAちゃんでしょ。さっきからかわいすぎて辛いわ」
「・・・っ」
不意打ちの甘い発言と、甘い視線にどっきどき。
・・・これ、心臓酷使するよね。
ちょっとこの先、こんなんで大丈夫かなぁ、私。
「あー・・・やだなぁ」
「・・・・」
「心配になってきた・・・どうしよう」
再び腕に閉じ込められて。
智くんはなにやらブツブツ独り言？
おっ、とか、あー、でもなぁ・・とか。
ひとしきり何かを考えて、一瞬ぎゅっと力が入って離された腕。
その間されるがままの私。
・・・好きな人に抱きしめられて、冷静で居られるほど私慣れてないんで。
「んふふっ・・・ひゃくめんそう？」
「え？」
「やっぱかわい」
「・・・っ！」
さっきおでこに触れた優しい唇が、
今度はほっぺに落ちてきた。
甘い智くんに心臓はドキドキしっぱなし。
顔だって絶対真っ赤だ。
思わず手で押さえて智くんを見る、と。
今まで見たこともないくらい、優しい目をしていた。
「・・・またすぐ、会いに来る、ね」
「うん・・・」
「連絡もすっから」
「うん」
「待ってて？」
「・・うん」
「ちょっと充電してい？」
「う・・・ん？」
帰っちゃうんだ、って寂しくなって。
でも、連絡も来てくれるのもちゃんと待とうって思ってたら。
充電？ってなに？
ふっと顔を上げると目の前にキレイな顔。
ふんわり重なるのはさっき触れた唇で。
「・・・！？」
「ふふっ、」
優しい感触を残したまま、智くんは帰っていった。
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ミホ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントとっってもうれしいです♪ありがとうございます！まだまだ未熟であれこれ迷いながらなのでさくさく行かずすみません。少しでも楽しんで頂けているならうれしいです♪更新がんばります！ (2019年4月5日 1時) (
レス) id: 8ef5e9dce6 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いきなりコメント失礼します！このシリーズを最初から読んでずーっと楽しんでました！これからも読みます！更新頑張って下さい！！楽しみにしてます。 (2019年4月4日 22時) (レス) id: 595a819d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2019年3月31日 2時
