＊3＊ ページ17
「それこっちのセリフだから(笑)」
「え？」
「さっきメッセージ送ったのに、返事ないんだもん」
慌てて耳から離して見てみると。
確かに・・。智くんから来てる。
通知画面には、
『電話できる？』
ってメッセージ。その前にも数件来てたみたい。
最後の時間は、忘年会が始まる少し前。気付かなかった・・。
「ごめんなさい。今日はまだ、出先で」
「飲み会、とか？」
「あ。はい、あの・・。忘年会、でした」
どうしました？って本日二度目の質問を、智くんが遮る。
「帰り道？」
「え？あ、はい・・・。どう、して？」
どうして分かったのかな。智くんってエスパー？
「ん、静かだから。じゃあさ、電話しててもい？」
「あ・・っと。今ちょっと・・・。折り返してもいい？ですか？」
「・・・・」
あれ？反応がない。
歩道の端っこに寄ってる私。
から数メートルの距離にいる和さん。
ちらっと目を向けると、大丈夫？って顔をする。
それに頷いて、受話器に意識を戻す。
「あの・・ね？・・会社の人と一緒で。
家に着いてからじゃ、ダメ？」
「・・・はぁー」
耳元で聞こえたのは、多分、ため息？
どうしたんだろう。
「ん、分かった。・・何分？」
「・・20分くらいかと」
「じゃ、着いたら電話して？」
「うん」
「ん。・・ちなみに、だけど。
一緒にいるの、男じゃないよね？」
え！見てる？どこかで見てる？
さっきの帰り道のことといい。
・・・なわけないか。
「そう・・ですけど」
「・・・」
「あの、前にお話した和さん。
あ、同僚の方で・・、うちまで送って頂いてて」
「・・・・」
「・・・智くん？」
「えっ！？」
だんまりしちゃった智くん。
名前を呼んだら、なぜか和さんがびっくりしてて、
慌てて口を手で押さえたけど、目はきょろきょろしてる。
「・・・Aちゃん。好きだよ」
「・・うぇっ！？」
「んふふっ(笑)んじゃ、あとでね」
「・・・あっ・・・はい」
どうしたんだろう？って気を取られたら、
耳元で甘い声が聴こえた。
・・・不意打ちすぎだよ。
びっくりし過ぎて変な声でちゃったし。
そしたらなぜか？満足そうに笑って、すんなり電話が切れた。
・・・なんだった、の？
「あ・・・、和さんすみませんでした」
「へ？・・・あ、いえ。行きますか・・？」
「はい」
歩き出した和さん、に着いていく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミホ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントとっってもうれしいです♪ありがとうございます！まだまだ未熟であれこれ迷いながらなのでさくさく行かずすみません。少しでも楽しんで頂けているならうれしいです♪更新がんばります！ (2019年4月5日 1時) (
レス) id: 8ef5e9dce6 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いきなりコメント失礼します！このシリーズを最初から読んでずーっと楽しんでました！これからも読みます！更新頑張って下さい！！楽しみにしてます。 (2019年4月4日 22時) (レス) id: 595a819d9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ki-bou | 作成日時：2019年3月31日 2時
