今日も平凡に過ごすはずで…【まふまふ】

日常11 ページ11

『お兄ちゃん。なんで追い払ったの』




ただいまお家




絶賛お説教中です








真「だ、だって…！」

『ただのクラスメイトだよ？だいたいファンクラブに気をつけてって言ったのお兄ちゃんでしょ！』

真「だからって一緒に帰るのをやめるのはいやだ…！」




正座のお兄ちゃんを見下ろして、わたわたと講義する言葉を聞いていた



真「だってずっと欲しかった妹だもん…世話焼きたい…」








もう、なんでこんなにあざとく私の許しをもらうんだろう





別に、最初から怒ってはいなかったけど…っ




『もう、わかったから！…私もお兄ちゃんがお兄ちゃんで…よかったと、思ってるし…』



最後は恥ずかしかったけれど




お兄ちゃんにははっきり聞こえてしまったみたい






ぱぁっと明るい顔をして、私を捕まえてひざの上で抱きしめた




ふわふわの髪が首に当たってくすぐったい






真「僕も、Aでよかった！！」

『あぁもう苦しい！！』




怒った振りはしても、本当は怒ってない





ただの甘えだから、跳ね除けることはしない






本当の両親以外がくれた、安心する匂いと



温かい腕の中







私が自然と甘えようとしてしまう





大切な場所








自分は大丈夫だと思ってしまっていた事件が






本当に起こってしまうなんて、思わなかったんだ





　

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