友だち以上元カレ未満【mfmf】

28日目 ページ29

「今日も可愛いねぇA」


『可愛いでしょ、知ってる！』





最近まふくんがおかしい。

別れてからこんなに可愛いって言うこと、無かったのに。





もちろんまふくんが私のことを見た目的に好きなのは重々知っているし

まふくん好みで居られるように髪も整えて、服の雰囲気だってまふくんの好みの女の子に寄せているのだ。

可愛くないわけがない。





むしろ女の子はこのくらい自信もっとくくらいじゃないと死んでしまう。

私可愛い。








『まふくんも今日もかっこいいね』

「うん、ありがとう！」








でもこんなに褒めてくれること、付き合った当初しかなかったのに。

いまだってただ二人でゲームをしているだけ。

某3人グループで銃を構えるゲームをしているだけで、何が可愛いって言うんだ。




私はゲーム中の横顔も、しっかりとした指もかっこいいと思ってしまっているから

本心なんだけれど。






「A崖上！来てるって隠れて！！！」

『えっえっなになになになにわかんないってうわあああああ！！！』







考え事をしているうちに敵に見つかってしまったようで

敵の姿を見る間もなく倒されてしまった。






「まじか！！よくもやったなうちの可愛いAを！！」






また言った。




奮闘むなしくあいてはフルパだったようで

数分もしないうちにまふくんの操作するキャラも膝をついた。





「うあーーーー悔しい！」

『ねーこれ難しいってー』

「僕とやりたいから練習する！って意気込んだの誰でしたっけ？」

『それ付き合ってた頃の話じゃん！』

「いまは俺とゲームしたくない？」

『う…』







まふくんはニヤニヤと私を見ながら私の返事を待っている。

言葉選び、間違えたかも。





『げーむ、したい』

「あら〜可愛いねぇ〜！僕とゲームしたいの！そっかそっかじゃあしょうがないなぁ

この優しい真冬くんが、可愛いAちゃんのためにもうちょっと付き合ってあげようかな！」









…煽ってやがる。この白頭。





『〜〜〜もう！！いいもんね！！私新しいポケモンするから！！』

「は！？ずるいなんで！？二人で被らないように、どっち買うか相談して決めようって言ってたじゃん！！」

『それも付き合ってた時のお話です〜〜！！！』





switchのソフトを変えたまふくんは即座に私の画面を確認して

もう片方のポケモンをダウンロードし始めた。



もう、一緒にやりたいのはまふくんの方じゃん。

29日目→←27日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す