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目黒「舘さん…？」
宮舘「やっぱり、いたんだ」
舘さんの後ろから、残りのメンバーも顔を出す。
泣きはらしている2人を目前にして、みんながびっくりした表情になる。
深澤「何かあった？」
宮舘「…もしかして、伝えた？」
目黒「…うん。隠しておくのがいいとは思えなかったけど、今言うことじゃなかったかも。ごめん」
宮舘「ううん、別に責めてるわけじゃないくて、今の状況を知りたい」
阿部「…ごめん」
宮舘「あれ、本当だったの？」
阿部「隠せてると思ってたけど、全然そんなことなかったんだね」
そうつぶやいた阿部ちゃんは、今まで見たことがないほど寂しそうな表情をしていた。
なのに無理に笑顔を作ろうとしている様子に、胸が痛む。
ラウール「これ、何の話？」
宮舘「ごめん。まだみんなには言ってなかった」
阿部「俺のことだから、俺が説明する」
さっきまで視線も合わせてくれなかったのに、今はしっかり俺を見つめてくる阿部ちゃんのいきおいに圧倒されて、俺はゆっくりとうなずいた。
少しうつむき加減で、阿部ちゃんが語りだした。
俺、実は、入院する前から体調悪くて。
確かそれスノの収録の時熱あったんだけど、俺が抜けることで収録が延期になるのが申し訳なくて。
みんな忙しいからなかなか全員そろう機会なんてないのに、それを無駄にしたくなかったから。
貧血気味で熱あったぐらいだったから、最初はちょっと風邪ひいただけだと思ってたけど、全然治らなかった。
でも病院はいつ行ったらいいか分からなかったし、みんなに心配かけたくなかったから行かなかった。
そのままずっとごまかし続けてきたから、こんなことになってしまって。
もう全部気づかれちゃったから、これ以上言えることはない。
みんなの幸せな時間を奪ってしまってすごく申し訳ないし、俺がSnow Manにいることをみんなが許してくれないような気がする。
こんなこと聞いても無駄だって分かってるけど、これから俺はどうするのが正解なんだろう。
何をしても間違ってる気がして、何もできない。
何をやっても今まで通りにの世界には戻れないのも分かってるから、未来が見えなくて。
本当に、ごめん。
何か言いたくても、何も言葉が出てこない。
それこそ今、何をしても間違ってる気がする。
そもそも全てのことに、正解なんてある…？
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