【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について【暗殺教室】

月永レオの時間 ページ49

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先生から頼まれた一つの大きめの茶封筒を片手に、私はとある一軒家を訪れた。



何回かこの家に行ったことがあるから、迷わずにスムーズに行けたけど、呼び鈴を中々鳴らせない。



何故か、今の彼を見るのが怖いのだ。



意を決して呼び鈴を鳴らし、少しの間待っているとガチャリ、と音を立ててゆっくりとドアが開いた。



隙間から見えた、ふわっとしたオレンジ色の髪の毛。



出てきたのは、彼の妹のルカちゃんだった。



ルカ「あ、えっと。Aさん、こんにちは。」



「こんにちは。あのさ、月永く……お兄ちゃんいる？」



ルカ「いるんですけど……その、部屋から出てこなくて。」



「……そっか。じゃあ、これ渡しておいて？溜まってたプリントとかが入ってるから。じゃあね。」



封筒を渡して、帰ろうと踵を返す。



？「……A？」



ドキッとした。



久しぶりに聞いた彼の声は、とても弱々しくなっていて、振り向くのが怖かった。



でも、しっかりと向き合わないと……。



「月永くん……みんな待ってるよ。私も、瀬名くんも、みんな。だから戻ってきて。



月永くんに何があっても、私は絶対に見捨てたりなんかしないから。」



久しぶりに見た月永くんは、やつれていて髪もボサボサ。



その姿に、不意にも泣きそうになった。

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