赤羽業の時間 ページ46
.
「……てことがあったんですよー、黒羽さーん。」
赤羽「うん。白星さん、俺の名字間違ってるから。」
「冗談だよ、赤羽くん。」
学校の帰り道、イチゴ煮オレを飲みながら歩いている赤羽くんとばったり会ったので、今日のあんずちゃんとのことを相談していた。
彼には、よく(イタズラが思い浮かばなくなった時に)相談にのってもらってるし、ばったり会ったついでに話を聞いてもらっていたのだ。
赤羽「まぁでも、確かに【表情を表に出さない人は普通の人の三倍は考えている】って言うしね〜。オマケに、その子無口なんでしょ？」
「うん。だから、何を考えているかとかあまり読めなくて……オーラもあまり変わらないから。」
【無口で無表情】というあんずちゃんみたいな子と出会うのは初めてで、表情やオーラを見ても何を考えているのか読み取りづらい。
マジの相談だと察した赤羽くんは、今回はおふざけなしで真面目に聞いてくれていた。
赤羽「あの教室で【洞察力Ｎｏ．１】だった白星さんでも、苦戦してるんだ。う〜ん……ごめん、俺にも流石に難しいかも。」
「そっか。聞いてくれてありがとう。」
直接彼女と接した訳じゃないし、流石に難しいよね……。
赤羽「白星さん、はいこれ。」
「え、わわっ！」
いきなり赤羽くんが何かを投げてきた。
片手で受け取って見てみると、それは新品のイチゴ煮オレ。
(煮オレシリーズは、唯一これだけ飲めるんだよねー)
でも、いきなり何でこれを？
てか、温くなってるし。
赤羽「それ飲んで元気出しなよ、プロデューサーさん。連絡してくれたら、いつでも相談にのるからさ。」
あぁ、そうか。
これは、彼なりの気遣いなんだ。
「ありがとう、赤羽くん。じゃあ、またね！」
赤羽「バイバーイ。」
少しだけ、背負っていた荷が軽くなった気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sion - いつも楽しみに最新待ってます！ あと落ちアンケートで泉君に投票しようとしたのですが間違ってカルマ君に投票しちゃいました 本当にすいません！ 出来れば泉くんに変更させて頂けませんか？ (2018年6月22日 2時) (
レス) id: a5be9f0e20 (このIDを非表示/違反報告)
葛葉舞月 - 神、神ですかあなた様は！ホントに素晴らしいデス！私は月永レオ推しなのでとても嬉しいです♪そして暗殺教室も好きなのでとても嬉しかったです♪次回を期待しております頑張ってください (2017年12月17日 17時) (レス) id: 007ae72016 (このIDを非表示/違反報告)
ぶらっく少女(プロフ) - 更新待ってます！律出して欲しいです。 (2017年8月12日 11時) (レス) id: 8f2b324463 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも、更新するのを待っています。ルカです。これからも更新頑張ってください。応援しております。 (2017年8月8日 22時) (レス) id: 33c84e7132 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - 毎日更新楽しみにしてました！！ また更新してくださって、嬉しいです！！！ これからも少しずつ頑張っていって下さい！！！ (2017年8月4日 22時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水神友花 | 作成日時：2017年6月4日 15時
