【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について【暗殺教室】

影片みかの時間 ページ34

.





衣装作りを手伝ってもらいたい時、1番に頼るのが手芸部だ。



裁縫については彼らの方が詳しいし、何より私よりも器用である。



「斎宮くんいる？ちょっとお願いがあるんだけど。」



影片「んあ、Aさんや！お師さんはおらへんけど、どないしたん？」



手芸部の部室を開けると、迎えてくれたのは影片みかくん。



彼が言うように、部室を見渡しても彼の姿はどこにもない。



「いないようなら、出直して来ようかな。」



影片「ほんなら、おれが伝言預かろうか？用件だけでも置いていき？」



柔らか物腰でそう言ってくれるけど、これはユニット活動に関わることだから、直接言いたい。



影片くんの優しさを振り切るようで悪い気がするけど、ここは断っておこう。



「ありがとう、影片くん。でも、今回は直接言いたいから、大丈夫だよ。」



影片「そうなん？ほな、ここで待っとき？あ、もしかしてAさん、この後お仕事入っとるんかいな？」



私は、スケジュール帳を開き予定を確認する。



幸い、この後は何も入っていない。



「ううん、大丈夫！じゃあ、ここで待っててもいいかな？」



影片「全然いけるで！今から少し片付けるけん、ちょっと待っときや！」



そう言って急いで片付けようと、影片くんが私に背を向けたとき、後ろから声がした。



斎宮「こんなところに突っ立ってたら邪魔だよ。……おや、誰かと思えばAじゃないか。何の用かね？」



噂をすれば何とやらってとこかな。



私が探していた斎宮くんがそこに立っていた。

斎宮宗の時間→←片岡メグの時間

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す