104話 ページ8
夏目「ユズルも、ありさ先輩も、なんでチカ子が敵になるのに教えるんすか?」
『私は…千佳ちゃんが鳩原さんと同じとは思わないし、玉狛第二には期待してるから千佳ちゃんには頑張って欲しいなって…。』
絵馬「鳩原さんと…違う…?」
『あぁ、私、千佳ちゃんは鳩原さんと同じで人が撃てないんじゃなくて、撃てるんだけど、撃って、人を傷つけて、責められたりするのが怖いって感じがするんだよ。
鉛弾だって、訓練でだって撃てるのに、いざ本番になると撃てなくなるのはおかしいって思ってさ。』
千佳ちゃんの後ろ姿を眺めながらそういう。
雨取「…!」
そして、私の言葉に千佳ちゃんは肩を震わせる。
『三雲くんから聞いたよ。千佳ちゃんの過去。怖かったよね。トリオン沢山あるってだけで、トリオン兵に襲われるなんて。私も怖かったよ。
だから、同じ子がいるって聞いてその子は守りたいって、同時に強くなって欲しいって私と同じでずっと前に進めない子になって欲しくないって思ったんだ。』
千佳ちゃん、出穂ちゃん、ユズルくんの頭を撫でながら言う。
『だから、みんなには強くなって欲しいんだ。大切な、後輩なんだから。』
絵馬/雨取「「…!」」
『君たちのこと、大好きだよ。大切だよ。だから、絶対に強くなってね。応援してる。』
全員−貴方「はい」
『んじゃ、私はここで失礼。頑張ってね』
作成日 2022年1月16日
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:音ゲー好きなオタク | 作成日時:2022年1月16日 2時