115話 ページ19
『行ってきまぁす。』
その一言を放ち、部屋を飛び出す。私は学校から1週間の休暇をとり、その間のノートは辻ちゃんに見せてもらう予定だ。
えー、最初は…〇〇市だな。
朝日が昇る頃に部屋を出た。今は朝日が海を照らしていて、とても綺麗な景色だ。写真撮ろ。
通りがかった人によると、その写真を撮っている姿は綺麗な見た目をしているのに、あまりにも変な人に見えたんだとか、見えなかったんだとか…。
ーーーーーーー
小南side
何故か最近ありさを見かけない。一週間に一回は必ず玉狛に来ていたのに、本部に行っても見かけない。
小南「…ありさ最近見ないわね…どこに行ったの?」
心配していたのか、うっかり何処に行ったんだろう。そんな言葉が口からポロッと出てきた。
迅「え、小南知らないの?ありさなら、1週間県外にスカウトしに行ったんだよ。聞かされてなかった?」
小南「え、嘘!?」
迅から告げられた言葉に私は驚く。もちろん、私はそんなこと一切聞いていない。
多分あの子のことだから、私が行かないでとか言うとでも思ったんでしょ。でも今は昔とは違うんだから。依存はしてない…と思う…わ。
小南「でも、いきなり過ぎない?なんでそんな急に…しかも今はゆりさんたちが行ってるじゃない。」
今は、草壁隊、片桐隊、ゆりさん達が行っているはずなのに、向かうの?しかもいきなり。
迅「多分ランク戦関連だと思うよ。ありさ強いし、ありさいるとつまんなくなるじゃん。だから、 だと思う。」
小南「理不尽すぎるわよ。そんなの。」
小南「なんか…寂しいわね…」
迅「…そうだな。」
いつの間にか、あの子は私たちにとって必要不可欠な存在になっていた。
作成日 2022年1月19日
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作者名:音ゲー好きなオタク | 作成日時:2022年1月16日 2時