浅尾きゅん☆ in tigers 2

監督(1) ページ24

『ガチャ』


　「ただいま帰りました〜(*´∀｀*)」


　良太さんとばっちり目が合った。

　
　『拓!!!!』


　「良かった、気がついたんだ・・・!!!」


　「良かったぁ・・・」


　鳥谷さんも良太さんも、本当に喜んで下さっていた。


　「本当に・・・すみませんでした・・・試合中に倒れるなんて・・・」


　「もうやっちゃったことは仕方ないよ。 ちゃんと治してはやくマウンドに戻って来いよ!!」


　「はい!!」


　「やっぱり無理にでも止めておけば良かったなぁ・・・ごめんな(´・ω・｀)」


　「なんで鳥谷さんが謝るんですか(ﾟ□ﾟ；) すみません、倒れる前は必死になっていて周りが全く見えてなかったと思います(ーー;)」


　倒れる前の晩にも出るな、と言われたのに強行出場を決めたのは自分だ。


　なのに鳥谷さんたちに責任を感じさせちゃって・・・ダメだなぁ(´・ω・｀)


　はやく元気になって投げたいな。


　それが俺ができる皆へのお詫び。


　まだまだ・・・程遠い状況だけど。


　気にしないようにしていたけど、腕も首も肩も、風邪特有の筋肉痛で少し動かすのさえ痛みを伴う。


　夜の8時ごろだったかな。


　病院食を少し食べて、検温なども済んだ頃だった。


　
　
　『ガチャ』


　「監督！」


　「浅尾・・・ 良かった、意識戻ってて・・・」


　「本当に・・・すみませんでした・・・(ーー;)」


　「さっき聞いたんだけど、肺炎なんだって？ 試合前から体調悪かったんだな、気づいてやれなくて悪かった...＞＜」


　「いえ、全部俺のせいですから・・・ はやく治して、一軍のマウンドに戻れるように頑張ります。」


　「拓がいない間はベンチはずっと一人少ない状態で戦って行くからな。」


　「え、それって・・・」


　復帰時期未定なのに、二軍に落とさずに待ってくれるっていうこと・・・？


　「お前の代わりを務められるやつなんていないからな(^_^)」


　クシャっと俺の頭を触って言う。

　

　「監督・・・！」


　「そんな赤い顔してないで、早く治せよ〜 他のピッチャーに負担かかるんだからなー(笑)」


　「ちゃんとご飯食べて、睡眠とって、薬飲んで、早く治るように頑張ります、待っていてください(^_^)」
　

　

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