浅尾きゅん☆ in tigers 2

残したランナー ページ16

●鳥谷


　ブルペンで肩をつくっていた筒井が緊急登板。


　こんな形で登板になるなんて思ってなかっただろうね...


　拓が残した2人のランナー。


　絶対にホームを踏ませてはいけない。


　もしそのまま負けたらあいつはもっと自分を追い詰めるだろう。


　『・・・心配なニュースが入ってきました。 タイガースは表の攻撃で上本に代打を出しましたが、その上本は体調不良を訴えて救急車で病院に運ばれたそうです。』


　『この暑さですから熱中症の可能性が高いですね... 浅尾投手も熱中症でしょうか。』


　『皆さんロードでの疲れもピークに達しているのでしょう(´・ω・｀)』


　『緊急登板の筒井、このピンチを抑えられるか？』


　『初球は・・・ファールです。』


　『逆に巨人にとっては先制点をとる、この試合最大のチャンスです！』


　『第2球・・・打った！ 3塁ランナースタートを切っている。』


　絶対にホームだけは踏ませない！


　『ショート鳥谷、前に出てきて捕って、おっとホームに送球・・・』


　クロスプレーになった。


　お願い・・・！！！


　『アウト！ アウトです！！』


　バッターの脚がわずかにベースに届かなかった。


　藤井さん、さすがっす☆


　続くバッターを見事な三球三振に仕留めた。


　『筒井、ピンチを無失点で切り抜けました！！』


　『鳥谷の好守も光りましたね！』


　「トリ、良かったぞ！」


　「ナイスプレー！」


　「ありがとうございます(^_^)! 博紀と拓のためにもこの試合、絶対落とせないので・・・」


　「そうだな！ 延長覚悟してたけど・・・この回で決めちゃおうぜ！ 流れは絶対俺達の方に来てる！」


　「この回3番からだったよな？ トリじゃん(笑)」


　「絶対塁に出ます(｀・ω・)！」


　「おぉ〜 まぁ良太は打つからー・・・ な、良太？」


　「(￣□￣；)・・・最近無茶ぶり多くないっすか？(笑) いや、かわいい後輩たちのためにも打ちますけどね！」


　「円陣組みましょうか！」


　「いいなぁ！」


　わらわらとベンチの前に出てくる。


　「ベタですみません！ 2人のためにも、絶対勝つぞーっ！」


　『おーっ!!!』


　いける・・・！
　そんな気がした。


　

　

　

　
　

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