双子の秘密は知っている

奇妙 ページ4

『ああ。私と、弟、その次というわけですね。』

そう言った途端、上杉さんが私につかみかかろうとしてきた。
怖くて一瞬目をつぶってしまったけれど、恐る恐るあけてみた。
するとっ！

上杉さんが離れたところで倒れていて、
光空が私の前に立っていた。

『え、、、
もしかして、光空がやったの、、、？』

な訳ない、、、よね？
今来たばっかだもんね。

「えっと、そう。ごめん。」

『え、、、
上杉さん？大丈夫ですか？』

慌てて、どこか怪我してないか見るために、近づいた。

ホッ
幸い怪我なし。

『光空？上杉さんが起きたら、真っ先に謝ってね』

「なんで？」

『え？
理由もなく殴っちゃったんでしょう？
謝らないと。』

当たり前でしょ。

「なら、僕は謝らなくていいね。
希空ちゃんが殴られそうだったから、っていう理由があるもん。」

、、、
前にもこんなことがあった。
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『光空！瑠衣くんを殴ったでしょ！？
ちゃんと謝って？』

「え？なんで？
(だってそいつ、希空の悪口言ったんだよ？)」

『光空！お店のもの勝手に持ってきちゃダメなの！！
ちゃんとお店の人に謝って、返してこようね。』

「え？なんで？
(これ、希空が好きそうなものだから、プレゼントしようと思ったのに)」
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あれ？よく考えたら、私のため、、、？
まあ、考えすぎか。

『だからって、殴っていいという理由にはならないでしょう？
謝らないんだったら、、、』

「謝らなかったら？」

『嫌いになるからっ！』

小学生の時、これでしずまってくれたんだけど、もう中学生だし、無理かも、、、、？

「いやっ！
ちゃんと謝るから、許して？」ウルウル

我が弟ながら、可愛い。

ってそうじゃなくて！

『ちゃんと謝ってね！』

もう。

彩視点

これは、現実なのか。

希空ちゃんと光空くんのやりとりが少し奇妙に感じる。

光空くんは、シスコンなの、、、？

そっか！重度なシスコンなんだ！

ふふ。奇妙なんて言ってごめんね。

シスコンが奇妙って言っちゃった、、、

全国のシスコンな人に殺されちゃう。

ひゃあ！

理由→←運命

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