【ヒプマイ長編】Yokohama Walker【愛され全ディビ】 (ページ3)

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２話ページ3

ドアを開けて目の前に立っていたのは、お父さんなんかじゃなかった。

銀色の髪の毛に赤い瞳をしたガラの悪そうな男と、後ろにはこれまたガラの悪いサングラスを掛けた男が1人。

((ヤクザ！？？))

『え、えっと……。た、たぶん…！部屋間違ってますよ…。で、では…。』

下を向きながら震える手でドアを閉めようとした。その時。

ガッ！！！！！

銀髪赤目の男が足をドアの間に挟んだ。

「お前、Aの娘か？」

『そ、そうですけど…。』

「ふーん…。」

そう言って足でドアを乱暴に開けて、玄関に入ってきた。

あまりの恐怖に身体が固まってしまう。

すかさず、後ろにいたサングラスを掛けた男が玄関の鍵を閉めた。

「お前の親父がうちの組の金を持ち逃げした。居場所知らねーか？」

銀髪赤目の男はタバコに火をつけながら言った。

『く、組…？！な、なんのことですか…？私のお父さんは医療機器メーカーのサラリーマンですっ！！』

震える声で私がそう言うと、銀髪赤目の男は少し驚いた顔をした。

「……何も知らないんだな。お前の親父は3年前にその会社を辞めている。それからはうちの組で詐欺の片棒担いでたんだ。で、詐欺で儲けた大金を持ち逃げした。」

『ーーーーーーー……………………。』

絶句した。頭が真っ白になるってこういう事なんだ。

全身の力が抜けて立っていられなくなり、力なくその場に座り込んだ。

この人達の言っていることは嘘かもしれない。でも本当だとしたら？
お父さんは今まで私に嘘をついていたの…？

衝撃的な事が起こりすぎて、思考が追いつかない。